ところ変われば・・・(中国人の場合2)
●割り勘はなし
もともと中国では「割り勘」はありません。友達同士の食事やデート、ビジネス関係の会食、パーティーといった席では、誰か一人(通常食事に誘った人)がその場にいる人の分すべて払うのが常識です。中国では言葉ではなく、今度は自分がご馳走してあげることで感謝の気持ちを表すのです。 これは中国人の貸し借りの文化からくるものです。ただし、最近では若い人を中心に割り勘を取り入れる人も増えてきています。
●中国式乾杯
中国式乾杯の特徴のひとつはその回数。食事や宴の最中に何度となく乾杯を行います。乾杯の理由は何でも構いません。とにかく独り酒はタブーで酒を飲む時には必ず誰かと一緒に乾杯が必要。二つ目の特徴は一気飲み。乾杯したら飲み干すまでグラスをテーブルに置くことは許されません。小さいグラスとはいえ、アルコール度数が50度もある白酒のことが多いので、回数を重ねるのは大変な事です。
●円卓と大皿料理に込められた想い
食は単に空腹を満たすだけではなく、相手との関係を深めるための大切な行為という意識がとても強いのです。「円卓」「大皿料理」もその表れです。同じ皿の料理をホストはゲストに料理を取り分けることでおもてなしの心を表現し、ゲストもそんな行為を受けることで親密な関係を築いてきました。(中国のお箸が長いのは、相手に取り分けられるためです)
●冷めた料理はダメ
冷めた料理は食べない、生ものを受け付けません。火を通した温かいものの方が衛生上安全だという考えと、冷めたものや冷たいものは身体に良くないという漢方医学の考えに由来しています(でも、最近は寿司や刺身も人気)。さらに中国人はお弁当を食べない(冷めた料理を食べる習慣がない)。中国にもお弁当に似た「ホーファン」といわれるものがありますが、屋台などで売られていて、発泡スチロール製の容器に温かいご飯とおかず数種類を詰めるものです。
●中国四大料理
北京料理・・・北京鴨・羊肉火鍋・水餃子
広東料理・・・又焼肉・古老肉
上海料理・・・上海蟹・青豆蝦仁・小龍包
四川料理・・・麻婆豆腐・棒棒鶏
●酔っ払いは厳禁
酔っ払いはいません。礼節とメンツを重んじるため、泥酔した姿や醜態をさらすことは大変不名誉なことという意識が強いからです。酒の席での無礼講は中国では許されません。
●喫煙マナー
食事の席では同席している人に一声かけてから吸うのが基本です。自分が吸う場合には必ず周りの人に勧めるのが中国流喫煙マナーです。タバコを勧められたら、たとえ自分でタバコを持っていたとしても相手の差し出したタバコを貰って吸います。自分のタバコを取り出すことは、「あなたの好意は受け取れない」と相手のメンツを潰す事になるのです。
●誕生パーティー
パーティーとは言わないまでも会食などをした場合は、お誕生日の人が払います。この点に関しては日本とまったく逆の習慣ですから注意しましょう。
●縁起の良い色
赤・・・中国人が最も好む色。お祝い事や厄除けの色として多様されます。
●縁起の悪い色
黒・・・日本同様、黒はマイナスイメージを持つ色です。
白・・・中国では伝統的に白は「葬式」を表す色であるため、お祝い事では用いられません。しかし近年では、外国文化の流用で大都市では真っ白なウェディングドレスを着ることも珍しくなくなってきています。
黄色・・黄色は、卑猥や堕落したという意味でよく使われます。日本でいう「ピンク」と同じような使われかたです。
●縁起の良い数字
六・・・「隆」(long)と発音が似ていることから縁起のよい数字とされています。
七・・・始まる、立ち上がるの「起」(qi)と同じ音を持つことから縁起が良い。
八・・・「発」(fa)の音に近いことから「発財」すなわち金持ちになる数字です。
九・・・「久」(jiu)永久に続くという意味の発音に似ているので。
●縁起の悪い数字
四・・・「死」(si)に通じることから縁起の悪い数字といわれる。
十三・・中国語で「十三点」はバカ・アホという意味になるからです。
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