2017年11月23日木曜日

反物質の「陽電子」、雷から生成…証拠を発見

反物質の「陽電子」、雷から生成…証拠を発見
 自然界にほとんど存在しない反物質が雷で生成された証拠を捉えたと、京都大や東京大などのチームが発表した。論文が23日、英科学誌ネイチャーに掲載される。
 チームは2006年から、雷が多発する日本海沿岸などで、落雷時に放出されるガンマ線(放射線)について調べる地上観測を実施。今年2月、新潟県柏崎市の沖合数百メートルで発生した落雷の後、反物質ができたことを示す微弱なガンマ線を検出した。


 データの分析から、この現象は〈1〉雷から放出された強力なガンマ線が大気中の窒素の原子核に当たり、中性子が1個飛び出る〈2〉中性子を失った窒素が別の物質に変化する間、通常の電子と逆にプラスの電気を帯びた反物質の「陽電子」を放出する〈3〉陽電子が大気中の電子と衝突し、微弱なガンマ線が出た――と考えられるという。窒素が別の物質に変化するまでの約10分間、雲の中には数兆個の陽電子が存在したとみられる。20171123 0742分 読売

2017年10月18日水曜日

月の地下に巨大な空洞

月の地下に巨大な空洞 長さ50キロ、月探査基地に
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、月の地下に全長約50キロにわたって延びる巨大な空洞があることが日本の月観測衛星「かぐや」の観測データから分かったと、発表した。過去の大規模な火山活動によってできたとみられる。
*月の表側の「マリウス丘」にある直径約50メートルの縦穴。月観測衛星かぐやが撮影した(JAXA提供)
 この空洞を将来の月での探査で基地として利用できれば、放射線や激しい温度変化などの影響を和らげることができるとしている。

 空洞があるのは、月の表側にある「マリウス丘」と呼ばれる場所の地下。かぐやが撮影した画像で直径と深さが約50メートルの縦穴が見つかり、電波を使って地下の構造をさらに調べた。その結果、細長い空洞が延びていることが分かった。(共同)20171018 1310分 東京

2017年10月17日火曜日

中性子星の衝突、重力波で初観測

中性子星の衝突、重力波で初観測 光と重元素も放出
(CNN) 米国などの研究チームは16日、地球から1億3000万光年離れた銀河で、2つの「中性子星」が衝突する現象が初めて観測されたと発表した。衝突の結果、重力波と呼ばれる波と、ガンマ線バーストと呼ばれる光が放出されたほか、「キロノバ」という爆発現象によって金やプラチナや鉛などの重元素が宇宙に拡散した。宇宙で1つの根源から重力波と電磁波の2つの波が放出される現象を観測したのは今回が初めてで、天文学の新時代につながる未曽有の発見と位置付けている。
*「キロノバ」という爆発現象により、金やプラチナなどの重元素が宇宙に拡散するという
今回の中性子星の衝突では、重力波に加えて光が放出され、新しい方法で重力波を研究することが可能になった。信号は100秒間持続したことから、詳しいデータを解析でき、光と重力波が同じ速度で伝わることも分かった。LIGOの研究者は、過去の重力波の観測を窓のない部屋の中で雷の音を聞くような状態にたとえ、この状態では雷の音しか聞こえなかったのに対し、今回は窓のある部屋で雷を体験しているような状態だと説明。

研究チームはカリフォルニア大学のサンタクルーズ天文台とカーネギー天文台の共同研究を通じ、衝突直前と衝突中、衝突後のデータを収集して詳しい調査を実施。その結果、中性子星の衝突によってガンマ線バーストが起きることや、天体の衝突によって重元素が生成されることが確認された。さらに、衝突する際の中性子星の状態を観測でき、重力波と光が同時に放出されることも分かった。「この1回の出来事で、そうした問題が全て解決され、全ての謎がまとめて解き明かされた」(カーネギー天文台のトニー・パイロ氏)
中性子星は、超新星爆発(スーパーノバ)の後に残る宇宙で最も小型の天体で、直径は米シカゴやアトランタの面積ほどしかない。しかし密度は異常に高く、太陽の密度を上回る。太陽をシカゴの面積ほどの大きさに圧縮したような天体同士がぶつかれば、「放出されるエネルギー量は、太陽が一生涯で放出するエネルギー量を超す。今回はそれが、わずか数十秒の間に放出された」とパイロ氏は解説する。

今後は、衝突した2つの中性子星がブラックホールを形成するのか、それとも大型の中性子星になるのかを見極めたい意向。研究チームは最新の研究から、ブラックホールになる説に傾いているという。2017.10.17 Tue posted at 12:00 JST

2017年10月14日土曜日

コーヒー?実はニンニク

コーヒー?実はニンニク 味もそっくり「世界初」 
 見た目も味もコーヒーだけど、原料は100%青森県産のニンニク。同県南部町の下平米紀智さん(74)が開発した「ニンニクコーヒー」が今年1月の発売以来、話題だ。下平さんは「おそらく世界初だろう。カフェインが含まれていないので、夜にコーヒーを飲みたい人や妊婦さんに飲んでほしい」と話す。 喫茶店経営を引退後に「広く知ってもらいたい」と商品化を目指して研究を重ねた。焼き方や温度を調整し、試行錯誤の末に納得のいく「コーヒー」が出来上がったのは約5年前。電気炉で外皮が真っ黒になるまで焼き、低温で深部をあめ色に。粗熱をとって粉々にしたニンニクをドリップする。(共同)20171014 1738分 東京

2017年9月21日木曜日

京都でオーロラ、古文書記述と一致

江戸時代に最大級の磁気嵐 京都でオーロラ、古文書記述と一致
 江戸時代の1770年に、太陽の爆発現象によるとみられる史上最大級の磁気嵐が発生していたとする解析を、国立極地研究所などのチームが21日までにまとめた。京都市でオーロラが見えたという古文書に残る絵図が、計算で再現した見え方と一致した。
*江戸時代の書物「星解」に描かれたオーロラ=三重県松阪市提供・共同
 観測史上最大の磁気嵐は1859年のものとされているが、これと同程度か上回る規模という。片岡龍峰・極地研准教授は「現代に発生したら、ハワイでもオーロラが見えるだろう。停電事故も警戒する必要がある」と指摘している。

 太陽表面の爆発「フレア」が起き、放出された粒子が地球に届くと、磁気嵐となってオーロラが観測される。1770年9月17日には日本各地でオーロラが目撃され、三重県松阪市に保管されている書物「星解」の絵図は、京都から見たオーロラと考えられている。

 チームは、京都市伏見区の東丸神社が所蔵する日記を調査。この日にオーロラが空の半分を覆い、天の川を貫いたとする詳しい記述を発見した。天の川の位置や磁場の形状などをもとに、オーロラの見え方を計算したところ、巨大な磁気嵐によってオーロラが天頂近くまで放射状に広がり、星解の絵図と同じ形になった。〔共同〕2017/9/21 11:17 日経

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これなしでは生きられない、絶品日本食25選
和牛。和牛は均一に満遍なく広がる霜降りが有名だ
これなしでは生きられない日本食
(CNN) 日本の技術はよく「ガラパゴス化」していると言われる。日本の文化的な孤立が世界に類を見ない革新的技術を生み出してきたためだ。
そして、日本の食べ物についても同じことが言える。
その独特の伝統、国民的な料理への執着、ほとんど宗教ともいえる新鮮さや完璧な製品へのこだわりのおかげで、日本は今や「食のワンダーランド」といえる。
今回は、いくら食べても飽きない日本の宝ともいえる日本食25品を紹介する。
とんかつ
豚肉にパン粉をまぶし、表面がキツネ色に変わり、サクサクとした歯応えになるまで油でじっくりと揚げ、最後に甘辛いソースをかける。このとんかつこそ、豚肉料理の最高峰と言えるだろう。
老舗とんかつ店「とんき」は、予約は受け付けない。そのため店の前には長い行列ができるが、山盛りの千切りキャベツとともに出されるジューシーなひれかつは、十分待つだけの価値はある。
「とんかつ まい泉」も「とんき」と甲乙付けがたい名店だ。
すし
すしは、日本が世界に送った「最も美味な贈り物」の1つであることは疑う余地がない。
その詩的ともいえるシンプルさゆえ、すしの味は食材の鮮度と板前の包丁さばきの2つで決まる。
すし種を1口ほどの大きさの酢飯にのせて握った握りずし、焼きのりで巻いた巻きずし、長方形の型に入れて押した押しずしなど、おいしいすしはどの価格帯でも見つかるが、六本木の「すし匠 まさ」のすしは、まさに究極のすしといえる。
出されるすしはどれも優美でしゃれており、各すしの食べ方も指南してくれる。客単価は約2万円と値は張るが、究極の寿司を食べるにはそれなりの出費が必要だ。
ちらし丼
ちらし丼は、新鮮な生魚のシンプルな上品さと、気軽で型にはまらない丼の特性を組み合わせた丼物の定番だ。
築地の「魚河岸千両」の自慢の一品である「海鮮ひつまぶし」は、ご飯の上に細かく切った魚介をのせ、その上にクリーミーなウニとルビー色のいくらをのせたちらし丼の一種だ。
しかし、この料理には儀式にも似た決まった食べ方がある。
まず、魚とご飯をわさび醤油と混ぜ海鮮丼として食べ、その後に漬け物と混ぜる。そして混ぜ合わせた物の大半を食べ終えたところで、だし汁をかけ、スープとして食べる。
てんぷら
てんぷらは世界で最も人気の高い日本食の1つだが、皮肉にも、てんぷら発祥の地は日本ではなくポルトガルだ。
16世紀半ばにポルトガルの宣教師や商人たちが長崎に到着した際、日本に脂っこい食べ物への嗜好(しこう)と油で揚げる料理法をもたらした。日本ではキリスト教はあまり普及していないようだが、てんぷらは瞬く間に大人気となった。
銀座の「てんぷら 近藤」の天ぷらは芸術に近い。柔らかいアスパラガス、上品な歯応えのキス、まだ真ん中がピンク色の肉付きの良いホタテなど、どれも絶品だ。
ラーメン
アジアでは、めん類の中で書籍、ブログ、映画で最も多くとりあげられるのがラーメンだ。
ラーメンの脂と塩の絶妙なコンビネーションが、脳のエンドルフィンを分泌する部分に直接強力なメッセージを送っているのは間違いない。
おすすめのラーメン屋を1つだけ挙げるのは非常に難しいが、吉祥寺にある「つけ麺 えん寺」では魚介と豚骨ベースの濃厚なつけ汁につけて食べるつけめんが食べられる。
和牛
豪華な霜降り和牛の最初の一口はまさに格別だ。
まるでバターのような、とろけるような柔らかさとうっとりするような味わいが特徴で、一度和牛を口にしたら、他のステーキは脂身が少なすぎて明らかに見劣りする。
まず霜降り肉の筋状の脂身に驚くかもしれないが、和牛は普通の牛肉に比べ、オメガ3およびオメガ6系脂肪酸をより多く含んでおり、これらの物質が心臓病のリスク軽減を助けてくれる。少なくとも、われわれはそう自分に言い聞かせている。
恵比寿にあるハンバーガー専門店「Blacows(ブラッカウズ)」では、ジューシーな黒毛和牛100%のハンバーガーが食べられる。
手打ちそば
一般に売られているそばは、大量生産されたもので、決して悪くはないが、記憶には残らない。
しかし、一度手打ちそばを口にすれば、なぜそば職人が完璧なそば作りに誇りを持っているかが容易に理解できる。
手打ちそばは冷たいざるそばでも、温かいだし汁に入れたものでも、そのやや木の実に似た風味と歯応えのある食感が病み付きになる。
麻布十番にある「松玄」は、丹念に調理された伝統的な手打ちそばをスタイリッシュかつモダンな食器に盛り付けてくれる。ぶっかけそばは、そばの周りに十数種類の薬味を添えて供される一品。
讃岐うどん
讃岐うどんブームは、多くの革命と同様に1冊の本の出版が引き金となった。
四国の特産である讃岐うどんは、長年、関西のうどん通の舌をうならせてきたが、田尾和俊氏の著書「恐るべきさぬきうどん(全5巻)」が出版されると讃岐うどんブームに火が付き、その人気は山火事のような速度で日本中に広がった。
讃岐うどんの最大の特徴は、こしが強く、それでいて絹のように滑らかな食感だ。ツルっとして、ズルズルと音を立てて食べることができ、非常に満足度が高く、硬めにゆでたパスタの歯応えと、餅のようなモチモチ感が同時に味わえる。
「讃岐うどん大使 東京麺通団」では、うどん職人たちが生地をのばして、切って、大釜でゆでる様子を見学できる。だし汁をかけた釜卵うどんに天ぷらかおでんを付けてもリーズナブルな値段で食べられる。
日本版カレーライス
インド人のシェフらは、カレーにリンゴと蜂蜜を入れると聞いたら即座に異議を唱えるだろう。
しかし、日本のカレーは長年、本場インドのカレーとは別の道をたどり、独自の料理としての地位を確立した。
通常はカレーをご飯の上にかけるか銀色の器に入れ、付け合わせに酸っぱくて歯応えのあるらっきょうの漬け物をご飯のわきに添える。
学校に通う子どもやサラリーマンからも愛されているカレーライスは、甘さと、控えめなスパイスと、心がなごむとろりとした口当たりで、今や日本で最も人気の高い料理の1つとなった。
神保町の「まんてん」は、カレーライスに目がない人たちの間で大人気だ。
ギョーザ
ギョーザは厳密には中華料理だが、東京の食生活に欠かせない大事な食べ物だ。
一口サイズでコクのあるギョーザは、通常、中に豚肉、キャベツ、ニラを混ぜた具が入っており、しょうゆと酢をブレンドしたたれを付けて食べる。
ほとんどの日本食は量が少なめなので、食べるのを止めるタイミングが分かりやすいが、ギョーザは次々と注文してしまい、つい腹がはち切れそうになるまで食べてしまう。
ギョーザの本場は栃木県の宇都宮だが、東京で味わうなら「原宿餃子楼」と三軒茶屋にある「東京餃子楼」だ。にんにくのあり、なしが選べる点が優れていて、東京でそのような店はめずらしい。
焼き芋
冬になると、東京の道は焼き芋の懐かしくて香ばしい香りで満たされ、石焼き芋屋のトラックのスピーカーから流れる哀愁を感じる声が街のあちこちで聞かれる。
焼き芋は普通、晩春になくなるが、油で揚げたサツマイモを糖蜜で覆った「大学芋」という興味深いネーミングの食べ物が、街の食料品店や、高島屋などのデパートの地下の食料品売り場(デパ地下)などで、一年中売られている。
たこ焼き
「たこ焼き」という名称は、この大阪発祥のおいしい食べ物の魅力を十分に表現しているとはいえない。
たこ焼きは外はサクサクで、たこ、紅しょうが、ネギが入った中心部はモチモチしている。ピンポン玉ほどの大きさのたこ焼きを2、3個食べるだけで一食分の満足感が得られる。
甘いソースを塗り、その上に青のりをふりかけて食べるたこ焼きは、祭りで売られる定番の食べ物で、夕方のおやつとしても人気だ。
たこ焼きが日本で最初に普及した大阪には「大阪たこ焼きミュージアム」がある。ここでは、「甲賀流」や「会津屋」といった大阪で人気のあるたこ焼き屋5店のたこ焼きの食べ比べができる。
おにぎり
おいしくて、食べ応えがあり、ドトールの1杯のコーヒーよりも安いおにぎりは、究極のファストフードだ。日本ではどこのコンビニでもおにぎりを売っているので、いつでも手の届く軽食となっている。
おにぎりの中には、タラコや葉野菜の漬け物から、マヨネーズを添えた牛焼肉まで、さまざまな具材が入っている。またデパ地下では、春の新鮮なタケノコや、秋のマツタケなど、旬の食材が入ったおにぎりも味わえる。
おにぎりはどこでも買えるが、われわれが特に好きなのは100%国産米を使用したおにぎりだ。

納豆
納豆は日本食の中でもはっきりと好き嫌いが分かれる食べ物だ。
大豆を発酵させて作る納豆は、ブルーチーズやドリアンのように、強烈な匂いと独特の味わいが特徴で、それが大好きな人もいれば大嫌いな人もいる。
アンチ納豆派は、嫌いな理由として鼻をつく匂いとネバネバした食感を挙げるが、納豆ファンにはその豊富なうま味と栄養価の高さが魅力だ。
納豆のおいしい食べ方としては、生のマグロやキムチといっしょに和えたり、餃子に入れる豚肉に混ぜてもおいしい。
それでも納豆を食べることに二の足を踏んでいる人のために、山梨県にある「納豆工房せんだい屋」は納豆が入ったおいしい焼きドーナツを開発した。
焼き鳥
冷えたビールといっしょに食べる焼き鳥は、外での軽い食事や夏の間食に最適だ。
焼き鳥は鶏のもも肉の串焼きを指すことが多いが、わさびを塗って軽くあぶった胸肉や、レバー、ハツ、ぼんじり、砂肝、かわなどの串焼きもある。
大半の焼き鳥屋は、鶏肉にしょうゆ、日本酒、みりんで作った濃厚で甘いソースをたっぷり塗るが、通は肉に塩を少々振りかけただけのものを好む。
中目黒や銀座に店舗のある焼き鳥専門店「鳥よし」で、すずめ、うずら、ちょうちんなど希少で高価な焼き鳥をじっくり味わってほしい。
お好み焼き
この油っこくて、おいしい「和風パンケーキ」は、豚バラ薄切り肉、タコ、エビ、チーズなど、さまざまな種類の食材を好きなだけ入れて、その名の通り「お好み」で自由に作ることができる。
お好み焼きは通常、自分のテーブルの鉄板焼き器の上で作る。店によっては自分で作ることもできるが、そこはプロに任せるのが正解だ。
もんじゃ焼きは、お好み焼きと似ているが、お好み焼きに比べ水分が多く、ドロドロしている。
お好み焼きを食べるなら大阪が一番だ。大阪には専門店が数多くある。大阪・道頓堀にあるお好み焼き専門店「美津の」は、三代続く老舗だ。
また東京の月島にある「おしお」は、もんじゃ焼きを初めて食べる人におすすめだ。
みそ
日本料理にみそは欠かせない。
みそは大豆を発酵させて作るペースト状の食品だ。多くのスープやソースのベースになっており、日本の各地域に独自の調理法が存在する。
東京・亀戸のみそ専門店「佐野みそ」では、甘く、滑らかな舌触りの西京みそから、色の濃い八丁みそまで、さまざまな種類のみそを試食できる。
タコライス
沖縄発祥のタコライスは、白いご飯の上にひき肉、チーズ、レタス、トマトをのせ、その上にトマトベースのサルサ(ソース)をかけた料理だ。
タコスの皮のパリパリとした食感はないが、タコスの味が日本米と見事に調和し、夏の暑い時期に最適な料理が誕生した。
1956年創業の「チャーリー多幸寿」は長年、沖縄に駐留するアメリカ人に人気の店だ。同店は、沖縄で最初のタコス専門店と言われている。
鍋は、日本の大勢で食べる食事を具現化した料理といえる。
その鍋料理の中で最も人気の高いのがおでんだ。おでんは冬の間、コンビニでも売られている。
沸騰するおでん鍋の中に入っているのは、さまざまな魚肉練り製品や豆腐を揚げた食品、中に具が詰まった食品など、粘り気、弾力性、歯応えがある食品が多い。他にも厚切り大根、こんにゃく、固ゆで卵、牛すじや、ウインナーソーセージまで入っており、すべての具材においしい昆布ベースのだし汁が染み込むまでじっくり煮込む。
東京・墨田区にある「割烹 吉葉」では、魚、肉、野菜を一緒に煮込み、最後はうどんや卵で締める高カロリーの鍋料理、ちゃんこ鍋が味わえる。
卵焼き/だし巻き卵
日本では、卵は、丼物の上にのっている半熟のスクランブルエッグやオムライス、さらにマグロユッケなどに入っている生卵など、さまざまな使われ方をする。
しかし、最も愛されている卵料理は、溶き卵に少量のだし汁を加えて作るシンプルな卵焼きだろう。
日本の弁当や、全国のコンビニで売られている手ごろな寿司には冷めた硬い卵焼きが入っているが、一流料亭の出来立てのだし巻き卵は絶品だ。絹のような滑らかさと枕のような柔らかさ、そしておいしいだしから来る深い味わいが楽しめる。
恵比寿の「うどん山長」ではそんなだし巻き卵が楽しめる。同じだし汁を使ったうどん料理もおすすめだ。
たい焼き
日本は、見た目が美しい菓子やケーキで有名だが、不思議なことに、最も有名な日本の伝統的なおやつの一つは鯛の形をしている。
たい焼きは、中にあんこ、チョコレート、クリームが入ったワッフルのような焼き菓子で、たまにチーズが入っているものもある。
100年前、本物の鯛が買えない庶民にたい焼きが紹介され、この形が定着した。
池袋西武百貨店の地下にあるたい焼き屋「味咲き」には、朝から晩まで客の長い行列ができる。
なぎの蒲焼き
うなぎの蒲焼きは、骨を取り除き、串に刺したうなぎに濃厚なしょうゆベースの甘だれをつけて焼いた料理だ。
夏に人気が出るのは滋養強壮効果のおかげとされている。我々はそれを確認できていないが、蒲焼きの強烈な香ばしさと甘さがたまらないのは間違いない。
南千住で最も古いうなぎ店の1つ「尾花」は、うなぎ通に人気だ。
お茶漬け
お茶漬けは、高級日本料理の対極に位置する非常にシンプルな食べ物だ。
作り方は、椀に白いご飯とお茶を入れ、昆布のだし汁と混ぜるだけ。普通はサケのフレーク、のり、梅干しなどをのせて食べる。気分が悪い時、二日酔いの時、気持ちが落ち込んでいる時にはお茶漬けが無性に食べたくなる。
新宿の「お茶漬けBar ZUZU」では、ヘルシーな玄米に漬けマグロなどをトッピングしたスタイリッシュなお茶漬けが味わえる。
抹茶サンデー
誰もが毎日、高級懐石料理を食べたり、正式な茶道を楽しむといったぜいたくができるわけではない。だからこそ、抹茶サンデーはありがたい存在だ。
抹茶サンデーは通常、たっぷりのあんこ、白玉、焼き米菓などが入っていて、上に抹茶アイスクリームがのっている。
京都・宇治の抹茶は極めて質が高いことから、今や宇治は抹茶の代名詞になっており、「辻利兵衛本店」や「中村藤吉」など、宇治の有名茶店は日本だけでなく世界中に支店を出している。
牛タン
焼肉で最高の部位を1つ挙げるとすれば、それは牛の舌部を薄切りにして焼いた牛タンだ。
牛タンは、牛肉の強い香りに加え、焼いた時に出る香りのいいバターのような脂と、ややかみごたえのある食感が特徴だ。
仙台は牛タンの本場であり、発祥の地とも言われる。

1930年代に、当時見習いシェフだった佐野啓四郎氏が、師事していたフランス人シェフが作ったタンシチューから着想を得て、日本人の好みに合うタンの調理法を模索した。その後、佐野氏は仙台に戻り、牛タン焼き専門店「味太助」を開業した。2016.12.30 Fri posted at 12:00 JST

さあ~て今後はどうなる?日本

世界を変えた日本の発明品25選 
世界を変えた「メード・イン・ジャパン」
(CNN) 日本は発明家の国といえるかもしれない。日本がわれわれにもたらしたのはロボットやノートパソコンや信頼性のある車だけではない。日本は大衆文化にも多大な影響を与えている。
たとえば、カラオケはいまでは世界的な人気を誇るが、誕生したのは日本だという。トヨタの「カローラ」は4000万台以上を売った世界的なベストセラーであり、ポケットに入る電卓や、世界初のハンドヘルドコンピューターも日本生まれだ。
そのほか、ゲーム機や食べ物、パズルなど、人々の生活を変えた「日本の発明品」を紹介する。

自撮り棒
自撮り棒がいつどこで誕生したかについては諸説あるが、最初に特許を取った自撮り棒(当初は「エクステンダー」と呼ばれた)は、1980年代に日本で作られた。
カラオケ
カラオケブームはいまや、世界に広がっているが、カラオケマシンは1971年、当時ドラム奏者だった井上大佑氏が、テープのプレーヤーとアンプを組み合わせることによって発明されたという。
絵文字
1990年代末に栗田穣崇(くりたしげたか)氏がiモードの携帯電話に絵文字を導入した。絵文字は当初、メッセージの送受信ではなく、簡単な天気予報やビジネス情報のために生み出された。
トヨタ・カローラ
世界のベストセラーカー、カローラは1966年に発売され、その信頼性とシンプルさで瞬く間に世界的人気を博した。カローラはいまや10代目で、販売台数は4410万台におよぶ。
インスタントラーメン
ラーメン自体は中国発祥の食べ物だと考えられているが、日本で初めてインスタントラーメンが1958年に発売され、今や国民食というより1つの文化となっている。
任天堂のゲーム機
任天堂は1889年創業。当時は花札を製造・販売していたが1970年代にビデオゲーム事業に進出し、ゲームボーイやNINTENDO64、Wiiなど数々のヒット商品を生み出した。
プレイステーション2
2000年にソニーが日本で発売したプレイステーション2は、累計1億5500万台以上の売り上げを記録した。
ソニー・ウォークマン
初代ウォークマンは1979年に発売された。世界中で人気を呼び、「ウォークマン」は携帯用テーププレーヤーの代名詞となった。
うま味
甘味、酸味、塩味、苦味に次ぐ第5の味とされ、1908年に化学者、池田菊苗氏が発見した。
四角スイカ
四角スイカは日本の高価な観賞用果物で、1978年に小野友之氏によって発明された。inRead invented by
数独
数独は、1984年に鍜治真起氏が発明したパズルゲームで、頭の体操として世界的人気を博している。
VHS
VHS(ビデオ・ホーム・システム)は、日本ビクターが1976年に開発した家庭用ビデオ規格で、同年VHSビデオデッキ第1号が発売された。VHSは当初、別の規格「ベータマックス」と競争を繰り広げた。
柔道
「柔道の父」として知られる嘉納治五郎氏は、1882年に今日われわれが知る柔道を創始した。1964年の東京オリンピックで正式競技となり、世界の競技人口は約2800万人に上る。

源氏物語
源氏物語は紫式部が11世紀に書いた日本の長編物語で、世界最古の長編小説と見る人も多い。
電気炊飯器
1955年に東芝が日本初の電気炊飯器を発売し、即座にヒット。労働者階級の繁栄のシンボルともなった。
新幹線
新幹線は最高時速300キロを超える日本の高速鉄道で、1964年に東京駅、新大阪駅間に開業した東海道新幹線が初の路線だ。
食品サンプル
20世紀初頭に日本の実業家、岩崎瀧三氏が、テーブルの上のろうそくが溶けてポタポタと落ちる様子を見て、ろうで食品サンプルを作る方法を思い付いたとされる。今ではプラスチックで作られ、日本のみならず世界中で利用されている。
ポケモン
ポケモン(ポケットモンスター)は、田尻智氏が1995年に制作したゲームソフトシリーズの名称で、アニメをはじめ、カードゲームや映画、漫画、キャラクター商品も大ヒットした。「ポケモンGO」の世界的ヒットも記憶に新しい。

LED照明
1990年代初頭に、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の3人の科学者が世界初の高輝度青色LED照明を開発した。消費電力の少ないLEDは、テレビや携帯端末、コンピューターのスクリーンなどに広く使われている。
ジェットスキー
日本のオートバイメーカー、カワサキが1970年代にジェットスキーを初めて商品化し、成功を収めた。
ポケット電卓
キヤノンは1970年に世界初の携帯型、電池式、印刷機能付き電卓「ポケトロニク」を発売した。
ノート型パソコン
エプソンのHC-20(海外ではHX-20)は世界初のハンドヘルドコンピューターで、1982年に発売された。
航空母艦
1922年竣工の日本海軍の航空母艦「鳳翔(ほうしょう)」は、空母の目的で建造された世界初の艦だ。
カーナビ
ホンダが1981年に発売した「エレクトロ・ジャイロケータ」は世界初の商用カーナビゲーション・システムだ。
3Dプリンター
3D印刷の世界初の試みは1980年代になされ、当時はラピッドプロトタイピング技術と呼ばれた。

2017.09.17 Sun posted at 19:58 JST 

2017年8月30日水曜日

2017年8月19日土曜日

大腸菌が録画装置に変身

大腸菌が録画装置に変身 DNAに動画を記録、再生に成功!
*ゲノム編集技術で生きた大腸菌のDNAに記録された後、再生されたアニメーションの1コマ(セス・シップマン氏提供)

 「あの動画のデータ、どこにあったっけ?」「試験管の中で培養している大腸菌に保存してあるよ」。未来の世界ではこんな会話が普通に交わされ、デジタルデータの保存媒体はハードディスクやフラッシュメモリーから微生物に置き換わっているかもしれない。
動画データを人工DNAに書き換え
 米ハーバード大などのチームは7月、生きた大腸菌のDNAに動画データを記録し、再生することに成功したと英科学誌「ネイチャー」に発表した。生物の遺伝情報の本体であるDNAを自在に改変できるゲノム編集技術を応用した成果だ。

 DNAはアデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という4種類の塩基と呼ばれる物質が長く連なってできている。塩基は文字に相当し、複数の組み合わせ配列で遺伝情報を表す。同大のセス・シップマン研究員は、馬が人を乗せて走る様子を映した5コマからなる数秒の白黒動画のデジタルデータを、人工DNAに書き換えた。
 動画の各コマは縦26、横36の計936のマス目からなり、これらを濃淡の異なる白黒の21色で塗り分けて全体の画像を表現している。マス目の一つ一つが画像を構成する色の最小単位(ピクセル)だ(以下略)。2017.8.19 11:00 産経
see

2017年8月17日木曜日

@BarackObama

Barack Obama @BarackObama
"No one is born hating another person because of the color of his skin or his background or his religion..."
9:06 - 2017813

南極を覆う氷床の下に世界最大級の火山

南極を覆う氷床の下に世界最大級の火山 調査員「予想外の発見」
南極を覆う氷床の2km下に世界最大級の火山地域があることが明らかになった
南極を覆う氷床の2km下に世界最大級の火山地域があることを、スコットランド・エジンバラ大学の研究者らが明らかにしました。

南極を覆う氷床は分厚く、火山の存在を直接的に確認することはできません。そこで、研究者らはレーダイメージングを使って火山の仰角モデルをデジタルで作成。確認された起伏が火山であるかどうかを調べるために、高さと幅の比率に基準を設け、さまざまな角度からデジタルモデルを確認して判別を行いました。
West Antarctic Rift System」と名付けられた地域から178個の円錐状の構造を発見。そのうち138個が火山だと結論づけました。発見された火山は100mから3850mの高さで、138個のうち91個はこれまでに確認されていなかったものでした。また、この地域には約12400平方キロメートルに1つの火山があると計算されており、世界で最も大きな火山地域の1つになると見られています。
*発見された火山の分布は以下のような感じ。

発見された火山が活動状態にあるかどうかは、記事作成時点では不明。 調査を行った1人であるRobert Bingham氏は「こんなにも多くの火山が見つかるとは予想していませんでした。

この地域は、ニーラゴンゴ山やキリマンジャロ、ロンゴノット山など数々の活火山が集中している東アフリカよりも大きく、世界で最も密度の高い火山地域になりそうです」と語っています。 2017815 1230 GIGAZINE(ギガジン)

2017年8月16日水曜日

「病は気から」の仕組み

「病は気から」の仕組み、マウスで解明 北海道大
*ストレスで胃腸の病気になる仕組み
 ストレスで胃腸の病気や突然死を招くメカニズムを、北海道大の村上正晃教授(免疫学)のチームが解明し、15日付のオンライン科学誌イーライフで発表した。ストレスで起こる脳内の炎症が関わっていた。「病は気から」の仕組みが裏づけられたといい、ストレス性の病気の予防や診断への応用が期待される。

 チームは、睡眠不足など慢性的なストレスをマウスに与えた。そのマウスのうち、自分の神経細胞を攻撃してしまう免疫細胞を血管に入れたマウスの約7割が、1週間ほどで突然死した。一方、ストレスを与えただけのマウスや、免疫細胞を入れただけのマウスは死ななかった。
 突然死したマウスを調べたところ、脳にある特定の血管部分にわずかな炎症があることを発見。炎症はこの免疫細胞によって引き起こされ、通常はない神経回路ができて胃腸や心臓に不調をもたらしていたことがわかった。

 村上教授は「同じストレスを受けても、この免疫細胞の量や脳内の炎症の有無によって、病気になるかどうかが分かれると考えられる」と話している。(森本未紀)2017815 2121分 朝日

2017年8月10日木曜日

iPSから血小板量産

献血頼らず輸血、iPSから血小板量産 国内16
 製薬・化学関連の国内企業16社は体のあらゆる部分になることができる万能細胞「iPS細胞」を使い、血液の成分である血小板を量産する技術を世界で初めて確立した。これまでは献血に頼っていた。大学発ベンチャーのメガカリオン(京都市)の事業に大塚製薬グループやシスメックスなどが協力した。来年にも臨床試験(治験)を始め2020年の承認を目指す。
 今回量産のめどが付いたのは血小板の血液製剤。この血液製剤は外科手術時や交通事故の被害者など止血が必要な患者に使う。血小板の輸血は国内で年間80万人が受けており、国内市場規模は薬価ベースで約700億円。米国は国内の3倍以上の市場規模を持つ。

 開発主体のメガカリオンによるとiPS細胞を使って血小板を製造するコストは献血を使うよりも大幅に安いという。冷蔵保存できず4日しか持たない献血由来の血小板に比べ、iPS細胞から作れば無菌化により2週間ほど保存できるため保管コストも安くなる。
 ウイルスなど病原体の混入も防げる。献血に混入したウイルスが薬害エイズ事件やC型肝炎の感染拡大などを引き起こしたが、iPS細胞で作ればこのリスクを回避できるようになる。
 iPS細胞を使えば、これまでも研究室で1~3人分の血小板は作れたが、数千人分を一度に量産するには細かな条件の設定や特殊な添加剤が必要になる。フィルターで異物を除去し、血液製剤を包装する工程などにもノウハウがある。これらの要素技術を各社が持ち寄り、実用化のめどを付けた。2017/8/7 2:00 日経

2017年7月26日水曜日

がん抑制に「ウコン」の力

がん抑制に「ウコン」の力…抗がん剤と遜色なく
 カレーの香辛料ターメリックとしても知られる「ウコン」の成分を利用し、がんの進行を大きく抑えることにマウスの実験で成功したとする研究結果を、京都大のチームがまとめた。 抗がん作用は以前から知られていたが、効果を強める方法を開発したという。新たながん治療薬の開発が期待される成果で、神戸市で開かれる日本臨床腫瘍学会で27日発表する。

 この成分は「クルクミン」と呼ばれ、大腸がんや膵臓すいぞうがんの患者に服用してもらう臨床試験が国内外で行われている。ただ、有効成分の大半が排せつされるため血液中の濃度が高まらず、効果があまり出ないという課題があった。
 チームの掛谷秀昭教授(天然物化学)らは、排せつされにくく、体内で有効成分に変わるクルクミンの化合物を合成。有効成分の血中濃度を従来の約1000倍に高めることに成功した。人の大腸がんを移植したマウス8匹に注射したところ、3週間後の腫瘍の大きさが、治療しない同数のマウスの半分以下に抑えられた。目立った副作用も確認されなかった。
 掛谷教授は「安全性が高く、既存の抗がん剤と遜色ない効果も期待できる」とし、京大発のベンチャー企業と組んで抗がん剤としての開発を目指す方針。


 柴田浩行・秋田大教授(臨床腫瘍学)の話「これまで難しかった血中濃度を高め、効果を示したのは画期的な成果だ。今後は、注射で投与する方法の安全性を検証する必要がある」20170726 1859分 読売

2017年7月24日月曜日

脳の「掃除細胞」作製

脳の「掃除細胞」作製…アルツハイマー治療に光
 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、脳内の不要物を取り除く免疫細胞を作製することに成功したと、京都薬科大とシンガポール科学技術研究庁などのチームが発表した。
 アルツハイマー病などの治療に役立つ可能性があるという。
 この免疫細胞は、脳内の「掃除細胞」として知られるミクログリア。アルツハイマー病の原因とされる「アミロイドβベータ」などの異常たんぱく質を食べ、発症や進行を抑える働きがあると考えられている。
 同大の高田和幸准教授(病態生理学)らは、人のiPS細胞から、ミクログリアのもとになる免疫細胞と、神経細胞の2種類を作製。これらの細胞を混ぜて培養するとミクログリアに変化し、試験管内でアミロイドβを食べることも確認した。論文は米科学誌電子版に掲載された。20170723 0913分 読売

呼吸もしない「常識外れの微生物」

米・地中深い泉水
呼吸もしない「常識外れの微生物」発見
*岩石の粒子に付着した微生物(緑色の点)。大きさは0.1~0.2マイクロメートルと非常に小さい
海洋研究開発機構高知コア研究所のグループが発表
 呼吸など普通の生命に必要な仕組みをほとんど持たない「常識外れ」の微生物を、地中深くの水から発見したと、海洋研究開発機構高知コア研究所の鈴木志野特任主任研究員のグループが21日付の英科学誌に発表した。地球初期の生命誕生の謎や、生命を維持できる限界を探る手がかりになる可能性がある。

 米カリフォルニア州に、マントル由来の岩石が溶け込んだ水が深さ1.2キロから湧き出る珍しい泉がある。この水は超アルカリ性、超還元性で、酸素や炭素、リンなど生命維持に必要な物質がほとんどなく、約40億年前の地球初期に似た非常に過酷な環境とされる。
 グループは、この水に住む微生物のゲノム(全遺伝情報)を解析し、27種類の微生物を特定した。この7割が、呼吸や「ATP合成」と呼ばれるエネルギー代謝など、生命の基本的な仕組みを持たない未知の微生物だった。ゲノムには複製や細胞膜合成などの機能しかなく、大腸菌の約10分の1の大きさで従来の生物では最も小さいゲノムだという。微生物は岩石に付着しており、岩石のミネラルからエネルギーを得ているとみられるが、仕組みはわかっていない。


 地球初期は酸素がほとんどない超還元的な環境だったことが知られており、この微生物が地球初期に生まれた原始的な生命である可能性もあるという。鈴木さんは「過酷な環境でも常識外れな微生物がいることが分かり驚きだ。地球外生命の手がかりになるかもしれない」と話している。【酒造唯】毎日2017722

国際宇宙ステーション、Googleストリートビューで

国際宇宙ステーション、Googleストリートビューで探索可能に
*宇宙飛行士が船内と船外の出入りに使う「ジョイントエアロック」の画像(Google Japan Blogより)
 Google720日、Googleストリートビューを活用し、国際宇宙ステーション(ISS)内部を撮影した360度パノラマ写真を公開した。地球外のストリートビュー画像を公開するのは初めて。
 ISSの内部の様子や、宇宙から見た地球の様子を360度画像で楽しめる。画像にはポップアップで注釈を表示。宇宙飛行士が体力トレーニングを行う場所、食事の内容、実験を行うエリアなどの解説を確認できる。ISSに約6カ月滞在し、20176月に帰還したトマ・ペスケ宇宙飛行士が寄稿した画像を使用した。

 ISSの内部は機材や配線などの障害物が多く、無重力空間でもあるため「Googleが通常用いる機材では撮影ができなかった」(ペスケ飛行士)という。乗組員は112時間、研究やメンテナンスに取り組んでいるため、撮影時間も限られていた。
 そこで、すでにISSに導入していたデジタル一眼レフカメラを活用。ぺスケ飛行士が、撮影した静止画を地上に送り、それらを貼り合わせて360度パノラマ画像を作成したという。
 「これまで限られた人のみが訪れたISS内部を、誰もが自由に探索できる。宇宙から地球を眺めることで、私は世界を見る視点が少し変わった。ストリートビューによって、多くのユーザーの世界観が変わることを願っている」(ペスケ飛行士)ITmedia NEWS 2017722 1320 

血液から13種類のがん診断

血液から13種類のがん診断 がんセンターなど実用化へ
* 国立がん研究センター(東京都中央区)は18日、血液から乳がんや大腸がんなど13種類のがんを発見できる診断システムの開発を始めると発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が今年度から5年間で約79億円を出資し、東レ(中央区)などの民間企業が検査方法の開発を支援する。
 がんセンターによると、血液検査での早期発見を目指すのは、日本人の罹患(りかん)者が多かったり、同センターが重点的に研究したりしている胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓(すいぞう)がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱(ぼうこう)がん、乳がん、肉腫、神経膠腫(脳腫瘍の一種)-の13種。


 がんなどの疾患にかかると、血液中に含まれるマイクロRNAという物質に異常が起き、特定のマイクロRNAの数値が上昇したり減少したりするとされる。しかし、どのマイクロRNAがどのがんに関連しているかについては不明な点が多い。研究では各がん5千人、計6万5千人分の血液を解析し、関連するマイクロRNAを特定。数値を解析することで、がんの早期発見につなげる。産経

2017年6月30日金曜日

世界初 量子コンピューターの衝撃

世界初 量子コンピューターの衝撃
スーパーコンピューターをはるかにしのぐ計算能力を発揮すると期待されている「量子コンピューター」。その実現は、今世紀後半になるとも言われていましたが、6年前、カナダのベンチャー企業D-Wave Systems社が、世界に先駆け実用化モデルを発売。一部の専門家の間からは、本物かどうか懐疑的な見方が出たものの、グーグルやNASA=アメリカ航空宇宙局など世界のトップ企業・研究機関が購入し、従来の高性能コンピューターの1億倍のスピードが確認されたことで、世界に衝撃を与えました。スーパーコンピューターをもってしても解けない複雑な問題を解決できると期待される量子コンピューターは、人工知能や画期的な新薬の開発などへの応用を通じて世界をどう変えていくのか。衝撃を与えた世界初の量子コンピューター
 

量子コンピューターをめぐる世界最先端の研究成果が報告される国際会議。この国際会議が、今月26日からアジアでは初めて東京で開かれました。参加したのは、グーグルやNASA、ロッキード・マーチン社などのトップクラスの研究者200人。彼らの話題の中心は、6年前、カナダのベンチャー企業が発売した世界初の商用量子コンピューターです。627 2115分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_0627.html?utm_source=news_bousai&utm_medium=app&utm_campaign=news_bousai_app_link 

2017年6月8日木曜日

人類の起源は30万年前

人類の起源は30万年前、定説覆す化石発見
*モロッコで見つかったホモ・サピエンスの頭蓋骨化石を手にする仏古人類学者のジャンジャック・ユブラン氏(右)とモロッコ国立考古学遺物研究所のAbdelouahed Ben-Ncer
68 AFP】(更新)現生人類ホモ・サピエンスは、30万年前にアフリカに生息し、現代の人々とそう変わらない顔つきをしていたとする論文が7日、発表された。人類の起源が定説より10万年早かったことを示す研究結果だ。

 ホモ・サピエンスは約20万年前にアフリカ東部に現れたというのが20年来の通説だったが、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された2件の論文によれば、これを覆す画期的な化石がモロッコで見つかった。
 この発見により人類の進化の系統図が書き換えられ、既に絶滅したホモ属の一部が人類の祖先としての候補から除外される可能性もある。

 2件の論文は、古代人類5人の頭蓋骨と骨のかけらや、狩猟や食肉処理に使われていた石器に基づくもの。いずれも、現在のマラケシュ(Marrakesh)に近いジェベリルー(Jebel Irhoud)にある先史時代の野営地から見つかった。
 独マックス・プランク進化人類学研究所(Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology)の古人類学者、ジャンジャック・ユブラン(Jean-Jacques Hublin)氏は「この資料は人類の起源を示すもので、アフリカを含むあらゆる場所で見つかった中で最も古いホモ・サピエンスだ」と語っている。

 これまで最も古いとされてきた195000年前の化石は、エチオピアで見つかった。この発見は、アフリカ東部が進化上の「エデンの園」、つまり、人類がアフリカ内外へと広まった起源の地であるとの説につながった。 研究チームは、新たな発見により、いわゆる「人類のゆりかご」がアフリカ全土に広がっていたことが示されると指摘している。

 モロッコで見つかったのと同じ種類の「中石器時代」の石器は、すでにアフリカ各地で見つかっていて、年代もおおむね同じとされているが、これまではホモ属内の別種の人類が作ったと考えられてきた。

 だが今回の発見により、すでにアフリカ中に広まっていた現生人類がこれらの石器を作っていた可能性が高まった。20170608 04:59 発信地:パリ/フランス(c)AFP/Laurence COUSTAL/Mariëtte Le Roux

重力波検出に成功、30億年前のブラックホール衝突

重力波検出に成功、30億年前のブラックホール衝突
3度目の快挙、重すぎるブラックホールはどうしてできたのか?
*今回検出された重力波信号を作り出した、2つのブラックホールが融合する様子の想像図

 遠い昔、はるか彼方の球状星団の中で、2つの奇妙な大質量ブラックホールどうしが衝突して融合した。このときに解放された膨大なエネルギーは時空の構造を歪め、さざ波のように宇宙を広がっていった。

 2017年初め、地球のレーザー干渉計重力波観測所(LIGO)が、このさざ波をとらえた。重力波の直接検出としては3例目だ。重力波は、宇宙を観測するための新たな方法となることが期待されている。重力波ははるか遠くにあるブラックホールの成長や位置のほか、2つのブラックホールがお互いのまわりを回転しながら死を迎える様子についても教えてくれる。
「宇宙は謎でいっぱいです。私たちはブラックホールがどのように生まれてくるのかわかっていると思っていましたが、知らないことがまだまだたくさんあるのだと思い知らされました」と、カナダ、マギル大学の天体物理学者ダリル・ハガード氏は語る。

ブラックホールが激突
 LIGOが最新の重力波をとらえたのは201714日のこと。約30億年前のブラックホールの衝突により発生した重力波が、今になって地球に届いたのだ。地球に打ち寄せた時空のさざ波は、米国ワシントン州ハンフォードとルイジアナ州リビングストンに設置されたレーザーと鏡からなる装置によってとらえられた。
 地球に届いた重力波は、空間をわずかに伸び縮みさせた。伸び縮みの大きさは陽子の直径よりもはるかに小さく、私たち人間が気づくのは不可能だ。しかし、LIGOの感度は非常に高く、この小さな歪みをしっかりとらえた。 信号を慎重に分析した研究チームは、この重力波が、太陽の30倍と19倍の質量をもつ2つのブラックホールが激突したときに発生したものであることを突き止めた。

 2つのブラックホールは、長い間、お互いのまわりを回転していたが、徐々に死のらせんへと引き込まれていった。じわじわと接近してゆくブラックホールは、重力波の形でエネルギーを放射した。そしてついに衝突して融合し、さらに多くのエネルギーが時空のさざ波として宇宙に放出された。
 このほど科学誌『フィジカル・レビュー・レターズ』に発表された論文によると、衝突により新たに形成された底なしの曲がった時空は、実に太陽の50倍の質量をもつという。

重すぎるブラックホールの謎
 LIGOが最初に重力波を検出したのは20159月で、2回目は201512月だったが、これらの重力波もブラックホールどうしの衝突によって発生したものだった。そして、3例のうち2例では、ブラックホールの質量は天体物理学者の予想よりはるかに大きかった。 いわゆる「恒星質量ブラックホール」に関する科学者の知識は、あまり正確ではないようだ。

 恒星質量ブラックホールは、太陽より質量の大きい恒星が爆発して死ぬときに形成される残骸だ。単純に考えれば、恒星が大きいほど残骸も重くなりそうだが、天体物理学の世界ではそうなるとはかぎらない。
 なぜなら、大きい恒星ほど激しく活動し、恒星風として宇宙空間に大量の物質を吹き飛ばしているからだ。そのため、一生を終える頃には多くの質量を失っていて、最後は比較的小さいブラックホールになる。

 米ペンシルベニア州立大学のスタイン・シグルドソン氏によると、この数十年間の理論と観測により、恒星質量ブラックホールの質量が太陽の約10倍を超えることはないと考えられていたという。けれどもLIGOは、従来考えられていた上限よりもはるかに重いが、銀河の中心にある巨大ブラックホールほどは重くはないブラックホールが複数あることを明らかにした。

 LIGOの研究チームに所属するジョージア工科大学のローラ・キャドナーティ氏は、「私たちが発見するまで、このようなブラックホールが存在していることさえ知られていませんでした」と言う。2017.06.05ナショジオ

木星を間近から見た光景

木星を間近から見た光景
https://vimeo.com/219216194
木星探査機ジュノーが撮影し、NASAが公開している木星の画像をつなぎあわせて非常に高解像度で美麗な木星の映像が作られました。YouTubeのコメント欄では「フェイクに見える」と言われるほどで、荘厳な音楽と共にみるとまるでSF映画のワンシーンのようです。20170605 190000秒 Gigazine

2017年6月2日金曜日

世界最大の航空機公開

世界最大の航空機公開、ロケットを空中輸送し発射 米
*ロケットの空中発射が可能な世界最大の航空機「ストラトローンチ」
(CNN) 衛星搭載のロケットを空中に輸送し、その後発射させる性能を持つ双胴型の航空機「ストラトローンチ」が5月31日、米カリフォルニア州モハベにある基地で初めて公開された。世界最大の航空機としている。
翼長は385フィート(約117メートル)、高さは50フィート、重さ50万ポンド(約227トン)の荷物積載が可能。エンジンは米ボーイング社の747型ジャンボ機が使っていた6基を備え、車輪の数は28個。
同機は米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏が設立した企業が開発したもので、今後は地上では初めてとなる燃料実験の他、整備、点検、燃料補給などの試験もモハベの航空宇宙基地で続ける予定。

開発企業幹部によると、早ければ2019年の空中発射実験を目標にしている。
アレン氏は昨年、再利用が可能なストラトローンチ開発について、衛星製造と発射時期の間にあり続ける長期の期間の大幅な削減が狙いと強調していた。同氏はまた、宇宙開発でより割安な低軌道の利用を提案してもきた。
同機は滑走路から離陸し、商業旅客機の一般的な巡航高度に達した後、ロケットを空中発射する。ロケットが軌道に到達した時刻には、ストラトローンチは滑走路に着陸し、再度の荷物搭載、再給油や再利用に備えるとしている。

今回のプロジェクトはアレン氏の企業「バルカン・エアロスペース」とバート・ルータン氏が創業した企業「スケールド・コンポジッツ」が推進している。2017.06.01 Thu posted at 16:45 JST

オレンジ色の「円盤雲」

台湾東部にUFO? オレンジ色の「円盤雲」
*5月31日夕、台湾東部、台東の空に出現した円盤状のオレンジ色の雲(中央通信社=共同)
 青空に美しいUFO(未確認飛行物体)か? 台湾東部、台東で5月31日夕、雨上がりの青空にオレンジ色をした円盤状の雲が出現し、インターネット上で「宇宙人の来襲か」などと話題となった。中央通信社が1日、伝えた。
 地元の警察官が携帯電話のカメラで撮影してフェイスブックに載せると「美しすぎる」「異常気象か」などと反響が広がった。

 気象観測所によると、この雲は高積雲で、雨がやんだ後、陽光が当たった地表から水蒸気が上昇、上空の冷たい空気とぶつかり結晶となってできた。(共同)017.6.2 00:02

@Auckland, NZ

@Auckland, NZ

ワハハハ
無視してこの近くで喫ってる学生いました
 at Auckland University of Technology
sky towerから

Waiheke island
Manuka honey
Waihekeへ