2018年6月12日火曜日

ゲノム編集でがんの危険か


ゲノム編集でがんの危険か ノーベル賞級技術に黄信号?
 遺伝子を狙い通りに操作するゲノム編集技術のうちで、最も研究利用が進んでいる「クリスパー・キャス9」で遺伝子を改変した細胞はがん化する恐れが高まるとの研究成果を、スウェーデンのカロリンスカ研究所などのチームが11日、米医学誌に発表した。
 クリスパー・キャス9はノーベル賞確実とも言われ、医療などでの応用が期待されているが、難しい課題を突き付けられた形だ。
 チームは、クリスパーという分子を入れた際に効率よくゲノム編集できる細胞には、がん抑制遺伝子が働かない異常があることを突き止めた。一方、正常細胞ではクリスパーに対抗してがん抑制遺伝子が働き、編集に失敗しやすい。影響で細胞が死んだり、成長が止まったりする。結果としてがん化の恐れが高い細胞が多く残ることになり、チームは「人の治療に使う場合は注意が必要だ」としている。2018.6.12 17:38 産経

2018年6月5日火曜日

髪の毛のもと大量培養の技術開発


髪の毛のもと大量培養の技術開発 理研、再生医療実現に向け
 人の髪の毛のもとになる毛包組織を培養して大量に増やす再生医療技術を開発したと理化学研究所などが4日、発表した。安全性を確かめるため、近くマウスに移植する実験を行う方針。安全性が確認できれば、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる男性型脱毛症の人を対象にした臨床研究を来年にも始めたいとしている。
 脱毛症は男性型や薬の副作用によるものなどに分類され、国内に約2500万人の患者がいる。薬の使用や後頭部の毛包を移し替える方法はあるが、薬はやめると効果が続かず、移し替えも生やせる毛の本数に限界があるといった課題がある。(共同)201864 2016分 東京