ところ変われば・・(中国人の場合1)
何かと喧しいお騒がせ隣国人の常識とは?民族・人種問題、権力闘争、長く厳しい戦いの歴史背景があるのでしょう。偉大な思想家、文化人の教えも多大な影響をもたらしたはずでしょう。広大な領地統治、中華思想、共産党一党独裁体制、汚職問題、軍拡、露骨な覇権主義、拝金主義のはびこり等々、礼節はどこに消えたのか。まともな世界のリーダーになれるのか?
日本の外務省、外務官僚は当然彼らの思想信条、習慣に長けている筈ですが、プロ意識を磨いて「自国」のために一層の奮闘努力を望むところであります。
以下は主に文末の参考資料からです。
●挨拶
「ニーハオ」は朝・昼・夜を問わず使う便利な言葉ですが、中国ではあまり使いません。顔見知りの関係になると、会ったときに「ご飯はたべましたか?」と聴かれますが、相手は‘食事がまだなら一緒にたべよう’という意味ではなく、ただの挨拶です。日本でいう、「こんにちは」「こんばんは」に当たる軽いあいさつ言葉です。
●お礼
お礼は‘その場で言う’のが原則で、何か世話をしてもらった、歓迎の接待をうけたなど、お礼を言うべき事が発生した場面で誠意を伝えます。 ‘先日はどうも・・・’とお礼を繰り返すことはしません。
相手にお礼ばかりを言っていると自分とは距離を取りたがっていると誤解されたり、‘水臭いやつだ’と思われたりします。感謝の表現を、心の隔たりだと思われます。
●お詫び
日本では「負けるが勝ち」の精神で「ごめんなさい」をいう事で、物事をうまく収める事がありますが、中国人は簡単には謝りません。それには理由があり、謝ることが大きな責任問題に発展し、一定のリスクがついてまわるという背景があります。
謝ることは‘自分のメンツが潰れる’‘罪が重くなる’ことだと考えます。口論になりそうな場面でも、逃げ腰にはならず堂々と応戦することが多いと思います。
●ほめる
人をほめるのが上手です。彼らにとって「ほめる」という行為は、コミュニケーションをするうえでの潤滑油でもあるのです。注意をしないといけないのが、日本では相手の配偶者について「綺麗」だとか「ハンサム」だとか褒めるのは社交辞令として使われる事もあるのですが、中国では異性の外見上の魅力を褒める事は相手に気がある、性的な魅力を感じているということになります。
●ストレートな意思表示
ストレートな物の言い方を好み、自分の意思をハッキリと伝えます。争い事を避けるために自分の意思を殺す日本人との大きな違いがあります。日本人の「和」は対立を避ける事で保たれ、中国人の「和」は個性を認め合うことで保たれます。日本と中国では「融和」「調和」「平和」と同じ漢字を使って表す言葉でも微妙にニュアンスに違いがあります。
●握手
相手方のトップが手を差し出した時に、握手をします。ビジネスの場では、一度に大勢の人と握手をする場合もあるかと思いますが、その際は一人ずつ終わるのを待ってから手を差し出します。相手が女性であれば女性から手を差し伸べるのが普通です。握手の際に最も注意しないといけない点は、相手と同じ力で握ることです。力のない握手は「死んだ魚」と言われ相手に対して失礼にあたります。
●アンダーライン
中国では死者の名前にアンダーラインを引いたり、線で囲む習慣があります。強調したいときには、波線あるいは「 」を使います。
●姓と名は分離せずに書く
中国人に対しては「王杢倫」のように、姓と名はかならずつなげて書きましょう。離して書くと、首と胴体が切り離されているイメージを想起させ、大変縁起の悪い書き方と考えられています。
●ごますり
中国人は‘世渡り上手’だと言われますが、ビジネスシーンで繰り広げられるあけすけな「ごますり」にあっけにとられる人もいるでしょう。しかし、徹底したごますりは、宴会の席では習慣になっていて上下関係のある人間の間での一種のコミュニュケーションとみなすことも出来ます。
●結婚式
中国では黒と白のみを着用するのは葬式の色と考えられます。又、白一色は喪に服する白装束を連想させます。女性は、新婦がお色直しで赤を着用する事が多いので、赤のドレスは避けた方が無難です。
●越大越好の法則
「越大越好」という表現があります。大きければ大きいほど良いという意味です。「高くて小さいもの」よりは、「安くても大きいもの」が喜ばれます。
●贈っていけないもの
代表的なのは、置時計や掛け時計です。中国では死に水をとるという意味の言葉の発音に似ているからです(腕時計は問題ありません)。
又、緑色の帽子、ネクタイ、ハンカチなどの装身具などもタブーです。相手を侮辱することになります。さらに傘も「散」と発音が似ている事からバラバラになるという意味で贈り物としては不向きです。
参考資料
「本当はどうなの?これからの中国」朱建榮
「中国人とのおつきあいHandbook」イカロス出版
「これだけ違う!日本人と驚きの中国人」弘兼憲史
「知っているようで知らない中国 中国のことが3時間でマスターできる本」(株)パワートレーディングチャイナインフォメーション21
・・・こう見てくると、以外にも、かなりアメリカと共通点が多いようにも思えてきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿