2013年8月31日土曜日

火星から見た日食


火星から見た日食、探査車キュリオシティーが撮影
8月29日、米航空宇宙局(NASA)は、無人探査車「キュリオシティー」が火星の地表から撮影した日食の写真を公開した。17日撮影。NASA提供(2013年 ロイター)

 [ケープカナベラル(米フロリダ州) 29日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は29日、無人探査車「キュリオシティー」が火星の地表から撮影した日食の写真を公開した。
 キュリオシティーは今月17日、火星の衛星の1つであるフォボスが太陽の前を横切る様子を撮影。NASAが公開した3枚の写真は3秒間隔で撮られたもので、フォボスが移動しているのがはっきりと分かる。
 昨年8月に火星に到着したキュリオシティーは現在、標高約5000メートルのシャープ山に向けて移動している。2013年08月30日 10時56分 毎日

グリーンランド氷床下に巨大峡谷


グリーンランド氷床下に巨大峡谷、グランドキャニオンしのぐ
 グリーンランドの大地を覆う厚い氷床の下に、全長740キロの「巨大峡谷」とみられる地形が存在することが分かったと、英国などの研究チームが29日に発表した。
(CNN)

英ブリストル大学の研究チームは、米航空宇宙局(NASA)が上空からレーダーで撮影した画像を調べていて、最大で厚さ3キロにもなる氷の層の下に、峡谷を発見したという。
峡谷はグリーンランドの中部から北部の海岸を貫いて北極海に達しており、全長は米アリゾナ州のグランドキャニオン(約450キロ)の約1.5倍。深さはグランドキャニオンよりは浅いものの、200~800メートルあるという。

峡谷は氷床ができる前から存在し、400万年以上も氷に覆われていたとみられる。当時この場所には大きな川が流れていたようだと研究者は解説する。
グリーンランドの調査は地球温暖化に関する研究の一環として行われた。氷床が厚すぎて衛星レーダーでは透過できないため、上空からレーダー画像を撮 影するNASAの「アイスブリッジ作戦」で画像を撮影。その記録をまとめる過程で、「連続した長い線のようなもの」があるのに気付いたという。

峡谷の発見は、気候変動に関する研究にとってそれほど大きな意味は持たないものの、グリーンランドなど極地の環境の氷床の形成について解明する手がかりになると研究チームは説明している。
この研究はブリストル大学やカナダのカルガリー大学、イタリアのウルビーノ大学などの研究チームが29日の科学誌「サイエンス」に発表した。2013.08.30 Fri posted at 14:49 JST CNN

2013年8月29日木曜日

Space Laser


Space Laser To Prove Increased Broadband Possible
 Artist's rendering of the LADEE satellite in orbit. Image Credit: NASA

 When NASA’s Lunar Laser Communication Demonstration (LLCD) begins operation aboard the Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer (LADEE) mission managed by NASA’s Ames Research Center in Moffett Field, Calif., it will attempt to show two-way laser communication beyond Earth is possible, expanding the possibility of transmitting huge amounts of data. This new ability could one day allow for 3-D High Definition video transmissions in deep space to become routine.
“The goal of the LLCD experiment is to validate and build confidence in this technology so that future missions will consider using it,” said Don Cornwell, LLCD manager. “This unique ability developed by MIT (Massachusetts Institute of Technology Lincoln Laboratory), has incredible application possibilities and we are very excited to get this instrument off the ground.”  NASA Aug. 28, 2013
http://www.nasa.gov/content/space-laser-to-prove-increased-broadband-possible/index.html#.Uh59MH80-KI 

直径4ミリの「脳」作製


直径4ミリの「脳」作製 人のiPS細胞から
 人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から直径約4ミリの立体的な脳組織を作ることに成功したと、オーストリアや英国の研究チームが28日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 脳組織には大脳皮質に似た構造や髄膜などが含まれており、複雑な人間の脳の一部を形作った画期的な成果。脳の成長が滞る小頭症の患者のiPS細胞からも脳組織を作り、発達異常が起きることを確認した。
 チームは「脳が出来上がる仕組みを調べたり、人間の脳に特有な病気の仕組みを解明したりすることにつながる」としている。
 チームはiPS細胞を神経系の細胞へ変化させ、ゼリー状の物質の中に入れて培養。
(共同)2013年8月29日 02時00分 東京新聞

2013年8月24日土曜日

「地球史上最大の絶滅事件」に新説


「地球史上最大の絶滅事件」に新説 2億5000万年前の謎  

 今から6500万年前に、恐竜など多くの生物種が死に絶える事件が起きたことは比較的知られている。だが、それをはるかに上回る地球史上 最大級の絶滅事件が、約2億5000万年前にあったことをご存じだろうか。この事件では、有名な三葉虫など海洋生物種の実に96%が絶滅したといわれている。

 約2億5000万年前というと、地質年代でいうと古生代の末期にあたる。6500万年前に発生した恐竜の絶滅に関しては、巨大隕石(いんせき)の落下による地球環境の急変が原因とみられているが、古生代末には巨大隕石が落ちた確かな証拠は見つかっていない。

 では、いったい何が原因で多くの生物が姿を消したのか。様々な研究が行われてきたが解明されていない。そうした中、東京大学の磯崎行雄教授が新たな仮説を提唱、注目を集めている。統合版「プルームの冬」と呼ばれる仮説だ。



■海洋プレートの残骸が沈み地球を急冷

 地球は半径約6400キロメートルの卵に例えられる。卵の黄身と白身、殻に当たるのが、それぞれ中心核、マントル、地殻だ。また地球表面の約7割を占める海は、地殻とマントル最上部が合わさってできた海洋プレートで構成される。

 海洋プレートは長大な海底山脈(中央海嶺)で生み出され、大陸の手前にある海溝から沈み込む。沈み込んだ海洋プレートはマントル内部の深さ 約670キロメートルで滞留し、滞留する海洋プレートが増え続けて臨界量に達すると一気に下降して、深さ約2900キロメートルのマントル底部まで落ちる。

 古生代末より少し前の時代に、そうしたことが起きたと磯崎教授はみている。



多様な生物が出現した約5億4000万年前の古生代初めから現在までを顕生代という。生物タイプの違いに応じて古生代、中生代、新生代の3つに分かれ、各時 代はさらに細分化される。そうした時代の区切りの時代には規模の違いこそあれ、何らかの絶滅事件が起きている。グラフは横軸が時代、縦軸は絶滅した海生動 物の科の数でJ・セプコスキーらの研究をもとにしたものだ。これを見ると、規模が大きかった絶滅事件が過去に5回あったことがわかる。これを「ビッグ5」 という。それぞれ、オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、トリアス紀(三畳紀)末、そして恐竜などが絶滅した白亜紀末だ。この中でも絶滅の規模が最 も大きかったのがペルム紀末、つまり古生代末の大絶滅だ。(グラフは磯崎行雄東京大学教授の資料による)



 海洋プレートは長い間、地球表層で冷やされていたので、マントルに沈み込んだ後も、周囲より温度が低い。マントルの底に落ちた海洋プレートの残骸は、中心核の外側の一部を急冷し、それによって地球磁場が変化する。

恐竜が絶滅した6500万年前よりもはるか前に地球史上最大級の絶滅事件があった

 具体的には磁場強度が低下し、大量の宇宙線(宇宙を飛び交う高エネルギー粒子)が大気圏に侵入するようになったと考えられる。宇宙線は大気 分子に電気を帯びさせ、それらが雲粒(雲を構成する水滴や氷晶)の核となった結果、大量の雲が発生して太陽光の入射量の低下、すなわち寒冷化が起きた。



■大量のマグマを生み出す「スーパープルーム」

 その間にも、地球内部では新たな変化が始まっていた。滞留していた海洋プレートの残骸がマントル底部まで落下するのと入れ替わりに、マントル下部にあった熱い物質が上昇し始めた。

 これを「スーパープルーム」という。

 スーパープルームは、当時の地球に存在していた巨大な大陸「パンゲア」の直下に達し、そこで大量のマグマが発生、爆発的噴火が広域で起きて塵(ちり)が大気上層に運ばれ、地球全域を覆うことで急激に寒冷化が進んだ。
つまり当時の地球では2段階のプロセスで寒冷化が進み、最終的に大絶滅がもたらされたと磯崎教授は考えている。2013/8/24 7:00 日経

2013年8月22日木曜日

イチロー、日米4千安打を達成


イチロー、日米4千安打を達成 22年かけ偉業、大台3人目
日米通算4千安打を達成し、記者会見するヤンキースのイチロー=ヤンキースタジアム(共同)
 【ニューヨーク共同】米大リーグ、ヤンキースのイチロー外野手(39)=本名鈴木一朗=は21日(日本時間22日)、ニューヨークで行われたブ ルージェイズ戦で、日米通算4千安打の偉業を達成した。歴史が100年を超える大リーグでも、4千本の大台に達したのは4256本のピート・ローズと 4191本のタイ・カッブの2人しかいない。

 1992年にオリックスに入団して9年で1278安打を放ち、大リーグに挑んだ2001年からマリナーズとヤンキースでの13年で2722安打を重ねた。2013年8月22日 12時56分 東京新聞

2013年8月21日水曜日

NASA Spacecraft Capture an Earth Directed Coronal Mass Ejection


NASA Spacecraft Capture an Earth Directed Coronal Mass Ejection

 The SOHO LASCO C2 instrument captured this image of the Earth-directed CME. SOHO's coronographs are able to take images of the solar corona by blocking the light coming directly from the Sun with an occulter disk. The location of the actual sun is shown with an image taken by SDO.Image Credit: ESA & NASA/SOHO, SDO



 On August 20, 2013 at 4:24 am EDT, the sun erupted with an Earth-directed coronal mass ejection or CME, a solar phenomenon which can send billions of tons of particles into space that can reach Earth one to three days later. These particles cannot travel through the atmosphere to harm humans on Earth, but they can affect electronic systems in satellites and on the ground.


 Experimental NASA research models, based on observations from NASA’s Solar Terrestrial Relations Observatory show that the CME left the sun at speeds of around 570 miles per second, which is a fairly typical speed for CMEs.

 Earth-directed CMEs can cause a space weather phenomenon called a geomagnetic storm, which occurs when they funnel energy into Earth's magnetic envelope, the magnetosphere, for an extended period of time. The CME’s magnetic fields peel back the outermost layers of Earth's fields changing their very shape. In the past, geomagnetic storms caused by CMEs of this strength have usually been mild.


 Magnetic storms can degrade communication signals and cause unexpected electrical surges in power grids. They also can cause aurora.

 NOAA's Space Weather Prediction Center (http://swpc.noaa.gov) is the U.S. government's official source for space weather forecasts, alerts, watches and warnings.

Updates will be provided if needed.  Aug. 20, 2013 NASA

2013年8月20日火曜日

こんな感じ?


スノーデン
一期目のオバマ「Yes, we can!」
二期目のオバマ[Yes, we scan!]

アベ
1回目「おなか痛いよ~もうやめた~」
2回目「おじいちゃん見ててね~」

2013年8月19日月曜日

自負


自負
ビール祭りの後に、ビール会社の社長たちが一緒にビールを飲みに行く事にした。 
コロナビールの社長が席につくと言う、「セニョール、世界で一番のビール、コロナをくれ」
バーテンは棚からビンを取り出すと彼に渡す。 
バドワイザーの社長はこう言う、「“ビールの王様”、バドワイザーをくれ」
バーテンは一本渡す。 
クアースの社長はこう言う、「ロッキー山脈の水で作られる唯一のビール、クアースをくれ」
彼も一本もらう。 
ギネスの社長が席につくとこう言う、「コーラをくれ」バーテンは戸惑うが、注文のものを渡す。 
他のビール会社の社長はギネスの社長を見ると聞く、「なんでギネスを飲まないんだ?」 
するとギネスの社長は「ああ、あんたらが“ビール”を飲まないんだったら、おれも飲まないよ」

拝金
一党独裁国家中国主席の執務室にコカコーラの総務部長から電話があった。
総務部長「真っ赤な国旗に変えるそうですな。そこで提案ですが、変更後の国旗の一番下に小さく、わが社のロゴを入れて頂けるなら、十分な見返りをお払いできるのですが」
主席「ちょっとお待ちください」
主席は受話器を手で押さえ、秘書に聞いた、「おい、アクアフレッシュとの契約は、いつ切れるんだ?」

世渡りの術
1815年、ナポレオンが流刑先のエルバ島を脱出しマルセイユ付近に上陸した。パリに向かって進軍し、再び皇帝の地位に返り咲いた。そのときの官製新聞見出しの推移。
「コルシカの鬼、巣窟より脱出、ジュアン湾に上陸」
「怪物、ジァップに到着」
「虎、グルノーブルで一泊」
「簒奪(さんだつ)者、リヨンを通過」
「暴君、首都に60キロに迫る」
「皇帝、フォンテーヌブローに」
「皇帝陛下、チュイルリ宮にご帰還。臣民、歓呼で迎える」

歴史に学ぶ?
歴史書を編纂している友人に尋ねた。
「景気はどうだ?」
「この仕事に未来はないよ!」

本物志向
ドイツの鉄血宰相ビスマルクは、フランスのシャンパンが大好きだった。
皇帝「君は愛国者だろう。何故ドイツの物を飲まないのかね?」
ビスマルク「陛下。恐れながら愛国心と舌は別物でございます」

2013年8月18日日曜日

エリア51:「政府が存在認める」米紙が報道


エリア51:「政府が存在認める」米紙が報道

 地球に不時着した未確認飛行物体(UFO)や宇宙人を搬入し、米軍がひそかに研究しているとマニアらの間でささやかれてきた米西部ネバダ州の区域「エリア51」について、ワシントン・ポスト紙(電子版)は17日「政府がついに存在を認めた」と報じた。

 米中央情報局(CIA)が機密指定を解除された公文書を発表し、明らかになった。ただ、UFOや宇宙人を収容しているかどうかは触れていない。米政府や軍はこれまで、エリア51の存在自体を公に認めていなかった。

 ロイター通信によると、エリア51はネバダ州ラスベガスの北西約130キロにある。(ワシントン共同)毎日新聞 2013年08月17日 19時00分

2013年8月16日金曜日

完全な「量子テレポーテーション」に初めて成功


完全な「量子テレポーテーション」に初めて成功
 東京大の古澤明教授らの研究チームが、光の粒子に乗せた情報をほかの場所に転送する完全な「量子テレポーテーション」に世界で初めて成功したと発表した。
 論文が15日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。計算能力が高いスーパーコンピューターをはるかにしのぐ、未来の「量子コンピューター」の基本技術になると期待される。

 量子テレポーテーションは、量子もつれと呼ばれる物理現象を利用して、二つの光子(光の粒子)の間で、量子の状態に関する情報を瞬時に転送する技 術。1993年に理論的に提唱され、97年にオーストリアの研究者が実証した。しかし、この時の方法は転送効率が悪いうえ、受け取った情報をさらに転用す ることが原理的に不可能という欠点があり、実用化が進まなかった。

 光は粒子としての性質のほか、波としての性質を持つ。古澤教授らは、このうち効率がいい「波の性質」の転送技術を改良することで、従来の欠点を克服、これまでの100倍以上という61%の高い成功率を達成した。
 
 ◆量子もつれ=光子など二つの粒子が一体としてふるまう物理現象。送り手と受け手に光子を一つずつ配り、送り手が光子を操作すれば、その瞬間に受け手の光子も相互作用を受ける。SFに登場する大きな物体の瞬間移動とは異なる。(2013年8月15日10時11分  読売新聞)

2013年8月9日金曜日

記憶は脳の外にある?


記憶は脳の外にある? 頭部を切断されたプラナリアが以前の記憶を

 意識や記憶は、すべて「脳」に宿るもの、と思い込んではいないだろうか。プラナリアという日本にもいる虫は、どうやらそうではないらしい。しかも 頭を再生させても「経験値」は記憶しているというから、ますます不思議は深まるばかり。この研究が進めば、アルツハイマーや認知症の治療に応用できるかも しれない。

Image courtesy of Tal Shomrat and Michael Levin

 どうやら頭部を失っても記憶はなくならないらしい。少なくともプラナリアにとっては。


  幹細胞が全身に存在するというプラナリアは、その著しい再生能力から再生医療の研究によく使われてきた。1匹のプラナリアを半分に切断すれば、2匹の完全なプラナリアとなり、2週間ほどでその脳すら完全に再生される。しかしプラナリアの特性は再生能力だけではない。1960年代に行われた研究では、本能的に光を避けるプラナリアでも「光のある場所に餌がある」とトレーニングされた個体は、インプットされた記憶を長期間覚えていることが可能だとされてきた。しかも驚くべきことに、半分に切断後、尻尾から新たな頭部を再生したプラナリアでも、かつてのトレーニングを“覚えている”のだという。ただしそれが事実、「脳から記憶を想起」した結果なのか、光や匂いに対する「条件反射」や「感作」のようなものの影響なのかが明らかにされていなかった。


 そこで米マサチューセッツ州タフツ大学のタル・ショムラットとマイケル・レヴィンが、この謎の解明に乗り出した。『The Journal of Experimental Biology』に掲載された論文によると、彼らは数百というプラナリアの環境(温度、時間、水の種類、餌の種類など)を徹底的に均一化し、長期記憶のためのトレーニングもすべて自動化。さらに光による条件反射や感作の影響を極力避けるために、プラナリアをざらついた表面のあるペトリ皿に移し、そのざらついた環境にこそ餌があると学ぶよう、暗闇で10日間のトレーニングを施した。


 正しく脳(中枢神経)を使って記憶されているかを調べるテストには、プラナリアの光を避ける習性を逆手に取り、青いLEDライトで餌を照明。ざらついた表面に餌があると知らないコントロールがペトリ皿の縁から動かなかったのに対し、学習した個体は、光を避ける習性があるにもかかわらず、その感触を頼りに餌へと到達した。研究者らは、その記憶が最後のトレーニングから14日間は持続することを確認。その後プラナリアを咽頭前で半分に切断し、頭部の再生後(切断から10~14日後)に長期記憶が残されているかどうかを、餌への到達時間をコントロールと比べることで判断した。

 結果は常識的に納得のいくものだ。新たな脳を完全再生したのだから、覚えていないのは当たり前だと思われるだろう。事実、トレーニングを施された頭部再生後のプラナリアと、記憶トレーニングなしのコントロールを比べると、ざらついた表面上にある餌への到達時間はさほど変わらなかった。しかし驚くべき結果はここからだ。

 次のシナリオを考えてみてほしい。わたしたちが何かを学習し、忘れてしまったとしよう。だが次に同じことを学ぶ機会があった場合、「そういえばこうだった」と思い出し、学び直すことはいくぶん簡単ではないだろうか?


 それと同様、新たな頭部を再生したプラナリアは、コントロールと比べて“再トレーニング”で学ぶ速度が格段に早かったのだ。一度ざらついた表面にある餌を食べさせただけで、新たな頭部をもつプラナリアはあたかもトレーニングを思い出したかのように行動した。この結果は、プラナリアの“記憶”は条件反射や感 作によるものではなく、中枢神経の関与を示唆していると同時に、記憶は脳だけにとどまらないことを示している。では、プラナリアはいったいどこから記憶を脳へと“移動させた”のだろう?


 研究者らは「記憶は脳の外にもあるのではないか?」と、推測する。もしかしたら脳など関与していなく、こ のように複雑な情報を保持できる末梢神経があるのかもしれない。それとも、かつて訓練された末梢神経が再トレーニングにより活性化されたことで、その情報 が新たな脳へとインプットされたのだろうか。答えは末梢神経にはない可能性だってある。近年の遺伝子の研究でも示されているように、学ぶことにより発現した体細胞内の遺伝子が、切断後に変化を含んだ中枢神経を再生し、ひょっとするとこれが“記憶”となるのではないだろうか?
  この謎を解くにはさらなる研究が必要だ。けれど、もし何らかの記憶が脳以外の場所に貯蓄され、それが人間にも応用可能ならば、今後の医療に大きく貢献できる可能性が広がってくる。プラナリアの研究は、もはや再生医療のためだけではない。アルツハイマーや認知症など、老化現象に伴う記憶消失などの治療に応用できる可能性すら、原始的生物の小さな体に秘められているのだ。2013.8.8 14:00 産経ニュース

2013年8月7日水曜日

「目に見えない」自転車用ヘルメット


「目に見えない」自転車用ヘルメット 発明者は2人の女子大生
 自転車用ヘルメットはダサいし、かさばる! それを解決するために、スウェーデンの大学院で工業デザインを学んでいた女子大生ふたりが、7年がかりで「目に見えない」ヘルメットを発明した。
一見わからないが、実はこのモデルは目に見えないヘルメット「Hövding」を装着している。
 自転車に乗るとき、ヘルメットをかぶる人は少ない。クルマなどと接触したときのリスクは容易に想像できるはずなのに、なぜみんなかぶらないのか。
 かさばって持ち運ぶのが手間、カッコ悪い、髪型が乱れる、帽子をかぶることができない……といったさまざまな理由が挙げられる。
  7年前、工業デザインを学んでいたスウェーデン人学生のアナ・ハウトとテリーズ・アルスティンも、従来のヘルメットは「堅いマッシュルームをかぶっている みたいだ」と思っていたという。だが彼女たちはほかの人とは違い、真剣にこの問題の解決策を話し合った。そして驚くべき案を導き出した。目に見えないヘルメットをつくる、というものだ。

 「目に見えない」というのは、単純に透明な素材でつくられたヘルメットのようなものを言い表しているわけではない。彼女たちが発明したヘルメット「Hövding」は、マフラーのように首に巻くスタイルのもので、衝突直前にクルマのエアバッグのように出現する仕組みとなっている。事故に遭遇したときの人の動作を感知し、その後わずか0.1秒でエアバッグが頭部全体を覆い、衝撃を吸収する。
 その「事故に遭遇したとき」というのを的確に感知するために、彼女たちは自転車事故に関する大量のデータベースをもっている医者と組み、独自のアルゴリズムを開発した。
 自転車運転中、装着者の動作をリアルタイムで計測するために、スマートフォンなどにも入っているジャイロセンサーや加速度計といったセンサーが搭載されている。特に意識する必要はなく、普段通りに自転車に乗っているかぎりでは、エアバッグが誤作動してしまうことはないようだ。

 販売価格は399ユーロ。日本円にすると5万円以上もする。彼女たちが主張する魅力のひとつは見栄えだ。もうひとつの魅力は安全性だ。クラッシュテストでは、従来のヘルメットと比べ3倍以上の衝撃吸収力を発揮することがわかった。また、頭部全体を覆うため、同時に複数の衝撃に耐えられる特性をもつ。見た目だけでなく、ヘルメットとしての機能も従来のものよりはるかに優れているということだ。
 「不可能だと言われたら、それが間違っていると証明してみせるしかないでしょ」と彼女たちは話す。「目に見えないヘルメットなんてつくるのは不可能だと言われた。でもわたしたちはそれを成し遂げた。もう何でも実現できる気がするわ」。2013.8.7 00:32 日経ニュース
http://www.youtube.com/watch?v=d7Oud3iGXWY#at=15

2013年8月6日火曜日

さすがは・・


さすがは・・
ある人がドゴール大統領に言った。
「私の友人達は、閣下の政策に満足しておりません」
ドゴールが言った。
「なるほど、友人を替えたまえ」

コーヒーブレイク
カエサルたちが集まってお茶をしている
「アントニウス、君はキリマンジャロ?」
「クレオパトラ、君はブルーマウンテン?」
「ブルータス、お前モカ?」

国民投票
このたび民主的方法によって、中国国民に問う。
あなたは一党独裁国家を信任しますか?
(下の選択肢のいずれかにチェックをつけて下さい。無回答は「はい」と見なします。)
□はい □YES

次元の違い
ある人がロスチャイルド一族の人に尋ねた。
「本当の大金持ちというのはあなたのところなんでしょうが、いったいどれぐらいの財産があれば大金持ちといえるんでしょうな?」
「いくらあると数えられるうちはそうとはいえませんな。」

シェイクスピア語録2


ウィリアム・シェイクスピア語録2
「運命とは、最もふさわしい場所へと、貴方の魂を運ぶのだ」
「偉人には三種類ある。生まれたときから偉大な人、努力して偉人になった人、偉大な人間になることを強いられた人」
「人生は動く影である。所詮は、三文役者。いろいろな悲喜劇に出演し、出番が終われば消えるだけ」
「正直であろうとするのは、言ってみれば、一万人にひとりの人間になることだ」

「備えよ。たとえ今ではなくとも、チャンスはいつかやって来る」
「愚かな知恵者になるよりも、利口な馬鹿になりなさい」
「安心、それが人間の最も身近にいる敵である」
「険しい山に登るには、最初からゆっくりと歩くことが必要だ」
「終焉の日は音を立てずにやってくる」

2013年8月1日木曜日

アンドロメダ鮮明に


アンドロメダ鮮明に…すばる望遠鏡の新カメラで
 
すばる望遠鏡の新型カメラがとらえたアンドロメダ銀河(国立天文台HSCプロジェクト提供)
 国立天文台や東京大などは31日、米ハワイ島にある「すばる望遠鏡」に搭載した、新型カメラで初めて撮影したアンドロメダ銀河の鮮明な画像を公開した。
 搭載したのは、全長約3メートル、重さ約3トンの巨大デジタルカメラ。画素数は一般的なデジカメの80倍以上ある約8億7000万と高解像度で、画像を拡大しても銀河内の星の一つ一つがはっきりと見える。
 従来の7倍という世界最高性能の広い視野を持ち、アンドロメダ銀河のほぼ全体を一度の撮影で捉えることに成功した。
 同銀河は、地球から約230万光年先にあり、最も銀河系に近い渦巻き銀河で、直径が20万光年以上ある。見かけが大きいため、地上の大型望遠鏡ではこれまで、全体を一度に撮ることはできなかったという。(2013年8月1日10時06分  読売新聞)