2016年9月30日金曜日

1m超、恐竜足跡の化石発見

1m超、恐竜足跡の化石発見 モンゴル・ゴビ砂漠
*モンゴルのゴビ砂漠南東部で見つかった、長さ106センチ、幅77センチの恐竜の足跡化石と、岡山理科大の石垣忍教授=8月21日
 岡山理科大(岡山市)とモンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所の共同調査隊が30日までに、モンゴルのゴビ砂漠南東部で長さ106センチ、幅77センチの恐竜の足跡の化石を発掘した。調査隊によると、1メートルを超える足跡の化石は世界でも発見例が少なく、恐竜の生態や当時の様子を解明する上で貴重な資料という。
 岡山理科大によると、化石は約7千万~9千万年前の白亜紀後期の地層から、8月21日に発見した。形状などから植物を主食にする大型恐竜「竜脚類」の一種、ティタノサウルス類の左後ろ足とみられる。(共同) 2016930 1111分 東京

2016年9月27日火曜日

木星衛星、水噴き出す

木星衛星、水噴き出す 生物探しの手掛かりに
*氷の表面から水とみられるものを噴き出すエウロパの想像図。奥に見えるのは木星(NASA提供・共同)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は26日、木星の衛星エウロパを覆う氷の表面から、水とみられるものが高さ200キロまで噴き出しているのをハッブル宇宙望遠鏡で観測したと発表した。液体の水がある環境は、生物が存在できる可能性があるとされ、生物探しの手掛かりになりそうだ。
 エウロパの表面にある厚さ数キロの氷の下には、深さ数十キロの海が広がっているとされる。観測を率いた米宇宙望遠鏡科学研究所のスパークス氏は「海から上昇してきたのだろう。氷を掘らなくても噴き出す水を採取できれば、有機物や生物の痕跡が見つけられるかもしれない」と話した。他にも土星の衛星エンケラドスが水を噴出することで知られている。

 エウロパの表面からの噴出は、2012年にもNASAの別のチームが観測。水かどうかは18年に打ち上げるジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡による観測で確定させる。2016.9.27 10:07 産経

炭化した古代巻物を開かず解読

炭化した古代巻物を開かず解読、歴史の空白埋める
イスラエルの「エン・ゲディ文書」、年代も新たに判明
*バーチャルに開かれたエン・ゲディ文書(左)と、科学者がスキャンした炭化した状態の巻物(右)。サイズの比較用に置いてあるのは1セント銅貨。 (PHOTOGRAPH COURTESY SEALES ET AL. SCI. ADV. 2016; 2 : E1601247

 今から1500年前ほどに、死海の西岸にあるオアシスで大火事が起きた。荒れ狂う炎は、何百年も前から栄えていたユダヤ人の街を焼き尽くしたが、シナゴーグと呼ばれる礼拝所の聖櫃は焼け残った。聖櫃の中には動物の皮でできた巻物がおさめられていたが、熱で炭化し、もろくなってしまった。
 この巻物は1970年に発見され、エン・ゲディ文書と名付けられた。無理に開こうとすると粉々になってしまうおそれがあるため、イスラエル考古学庁はそのままの状態で何十年も慎重に保管してきた。しかし昨年、科学者チームはこの巻物をスキャンしてバーチャルに「開き」、中に隠れていた文章を解読することに成功したと発表した。今回、その詳細が正式な科学論文として発表された。

 論文の著者である米ケンタッキー大学のブレント・シールズ氏は、デジタル技術を駆使して損傷した文書を解読する専門家だ。「私は20年前から、この技術の開発に取り組んできましたが、今こそエン・ゲディ文書を『開く』ときだと確信できたのです。今回解読が成功し、損傷した文書のいくつかの文字とか言葉を読み解くというレベルでなく、テキスト全体を復元しうることが裏付けられました」
 2015年、シールズ氏らのチームは予備スキャンの結果として、エン・ゲディ文書が6世紀の聖書の写本で、レビ記の一部を記した部分が含まれていると発表していた。しかし、2016921日にオンラインの学術論文誌『Science Advances』に発表された完全なCTスキャンからは、さらに興味深い事実が明らかになった。

歴史の空白を埋める
 明らかになったことの一つは、エン・ゲディ文書には文章がもう一段含まれていたこと。そこにはレビ記の最初の2章が書かれていることが裏付けられた(皮肉なことに、レビ記は、祭壇でいけにえを焼いて神に捧げる「燔祭」についての記述から始まる)。そしてもう一つ、放射性炭素年代測定を行ったところ、巻物がこれまで考えられていたより少なくとも200年は古く、17001800年前のものかもしれないとの結果が出た。実際、この文書の独特な筆跡は紀元12世紀のもので、そうなると、当初推定されていたより500年近くも前のものということになる。

炭化した巻物をバーチャルに「開く」方法:科学者たちは、最先端のスキャン技術を駆使してエン・ゲディ文書をバーチャルに開くことに成功した。まず3Dスキャンをかけて巻物の層を認識し、一層ずつ細かい部分に分けてスキャンし、画像を平たく開くように修正して最後に全部をつなぎ合わせる。(音声は英語です)

 学者たちを驚かせたのは、このテキストがレビ記の一節であったことではない。英ケンブリッジ大学の講師ジェームズ・エイトケン氏は2015年の発表時に、「レビ記の一節が記されていたこと自体は、特に意外ではありませんでした。聖書のほかの部分と比べると、この部分が記された文書はたくさんあるはずです。レビ記のヘブライ語は文体が単純で反復が多いため、子供たちの書き取りの練習に使われていましたから」と説明している。
 一方、エン・ゲディ文書の推定年代は驚きをもって迎えられた。研究チームが主張するように、この文書が死海文書とカイロ・ゲニザ文書(ゲニザとは中世のヘブライ語文書の保管庫のこと)の中間の時代のものであるなら、聖書のテキストの歴史にあいていた数世紀分の空白を埋めることができるからだ。

 論文の共著者である、エルサレム・ヘブライ大学の聖書学者マイケル・シーガル氏は、「全ての死海文書について発表された約10年前以降では、エン・ゲディ文書のレビ記は、現代によみがえった古代の聖書の写本の中で最も広範囲を扱ったもので、かつ重要なものだと言ってよいでしょう」と言う。
 同じく論文の共著者で、エルサレム・ヘブライ大学の聖書学者であるエマニュエル・トブ氏は、エン・ゲディ文書は、「マソラ本文」と呼ばれる権威あるヘブライ語聖書が成立するまでの経緯を解明する助けになるだろうと期待している。「エン・ゲディ文書を見ると、伝統が受け継がれていることがはっきり分かります」とトブ氏。「6世紀に火事にあったエン・ゲディのシナゴーグにおさめられていた巻物が、中世のテキストと完全に一致していたのは偶然ではありません。レビ記の巻物を使っていたユダヤ教信仰は、これほど古い時代から印刷技術が発明される中世後期まで、脈々と続いていたのです」

次なる目標
 研究者たちは、今回の研究により非侵襲画像技術の進歩を知らしめたが、課題は残っている。エン・ゲディ文書の巻物に書かれた文字が見えたのは、おそらくそれが鉄か鉛を含む濃いインクで書かれていたからだ。しかし、その他の古代インクはカーボン(炭素)をベースにしているため、炭化した巻物の表面と区別するのは難しい。紀元79年に起きたベスビオ火山の噴火によりポンペイの街とともに埋没したヘルクラネウムという街の書庫から大量の巻物が発掘されているが、やはり解読は困難だ。

 「まだ開かれていない大量のヘルクラネウムの巻物をどうにか解読したいものですね」とシールズ氏。「それが今の目標です」2016.09.27 ナショジオ

最古の玄奘訳の般若心経か

最古の玄奘訳の般若心経か、中国 北京の雲居寺が保管
*雲居寺の「般若心経」の拓本(共同)
 【北京共同】中国北京の古寺、雲居寺は、同寺が保管していた石に刻まれた般若心経が、唐代の中国の僧で、「西遊記」の三蔵法師として知られる玄奘三蔵による現存する最古の漢訳であることが分かったと発表した。西暦661年に刻まれたとしている。中国メディアが27日までに伝えた。
 般若心経は大乗仏教の教典の一つで、般若経典のエッセンスを簡潔にまとめたもの。原文はサンスクリットで書かれ多様な漢訳があり、日本を含め玄奘による漢訳が最も普及しているとされる。
 般若心経が刻まれた石は雲居寺の石室で保存されていた。専門家は題字などから、玄奘の訳に違いないとしている。2016927 0840分 東京

勝連城跡からローマ帝国時代コイン

勝連城跡からローマ帝国時代コイン オスマン帝国時代も出土
*ローマ帝国時代のコイン
 【うるま】うるま市教育委員会は26日午後1時半から市役所で会見を開き、市勝連にある世界遺産「勝連城跡」内で、ローマ帝国とオスマン帝国時代のコインが発見されたと発表した。市教育委員会は「中世から近世初期の遺跡からは、国内初になるものだろう」とし、日本史だけでなく世界史研究などに大きく寄与すると分析している。

 調査はエックス線検査や専門家らによる鑑定などの方法で行われた。コインにはローマ文字やアラビア文字、人物像があることが確認された。
 コインが持ち込まれた経緯や使用方法などについては、今後の研究課題としている。

 発見されたコインは鋳造製の銅貨計10枚。そのうち4枚は3~4世紀代のローマ帝国時代、1枚は1669~79年に製造されたオスマン帝国時代のコインと推測される。そのほか5枚の年代については調査が進められている。
 確認されたコインのうち、ローマ帝国時代のコインは直径最大2センチ、重さ3・6グラム。一方、オスマン帝国時代のコイン直径は2センチ、重さ1・2グラム。

 市教育委の横尾昌樹主任主事は「勝連城が西洋との接点があったことは確かだ。勝連城の廃城後の歴史は分からないことが多々あり、今後の解明につながる貴重な資料になる」とした

 会見に出席した島袋俊夫市長は「沖縄のグスク時代における勝連の流通、交易を考える上で重要な資料。世界史研究全般の研究に大きく寄与する発見となる」と研究の成果を評価した。【琉球新報電子版】2016926 17:19

2016年9月26日月曜日

新種の人類ホモ・ナレディ発見

新種の人類ホモ・ナレディ発見、その舞台裏は<1> 洞窟の探索に悪戦苦闘
*南アフリカのライジングスター洞窟で見つかった「ホモ・ナレディ」の頭部化石=ESF
(CNN) 南アフリカのライジングスター洞窟の奥深くで3年前、子どもや成人、未成年者ら15人分の骨格が発見された。いずれも今まで知られていなかった新種の人類の祖先のものだった。「ホモ・ナレディ」と名付けられたこれらの新種の発見は、「人類の定義の再考を迫るもの」として大きな議論を呼んでいる。
古生物学の世界では、全身骨格1体を発見するだけでも宝くじを当てるのに等しい幸運とされる。だがこの洞窟からは1500点以上の骨化石が出土した。アフリカ大陸で発見されたヒト族の骨格としては過去最多の規模になる。
発見したのは南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学の古人類学者、リー・バーガー氏。バーガー氏は2013年、これらの骨格を発見する寸前のところまで迫っていた。だが、洞窟唯一の出入り口から出土現場に通じる細い通路に行く手を阻まれた。「スーパーマンズ・クロール」の異名をとるこの通路は極端に幅が狭く、バーガー氏の体格で通り抜けるのはほぼ不可能だった。
しかしバーガー氏はフェイスブックで細身の洞窟探検家を募集。ウィットウォーターズランド大学の自身の研究チームに加わるよう求めた。こうして集められたメンバーとともに、人類の系統樹に新たな種を付け加える発見が実現した。
 (中略)
こうして発見された新種は、ライジングスター洞窟にちなんでホモ・ナレディと名付けられた。「ナレディ」は現地のソト語で「星」を意味する。
ホモ・ナレディは人類に似た足や、長距離を歩くのに適した細い長い脚を持っている。一方で指が湾曲しているほか肩も類人猿のものに近く、木に登ってぶら下がるために使われた可能性もある。
頭部も現代的な要素と原始的な特徴が混在している。頭蓋骨(ずがいこつ)の形状は人類によく似ているが、脳は小さく現生人類の半分以下の大きさしかない。

ホモ・ナレディが人類に似た足と湾曲した指を兼ね備えていることについては、研究チーム内でも驚きと不安の念が広がった。バーガー氏は人類と原始人の特徴を併せ持つホモ・ナレディについて、「クレージーな生き物」と形容する。2016.09.25 Sun posted at 09:40 JST

2016年9月23日金曜日

「脳が大きくなったから」だけではない

ヒトが賢く進化したのは「脳が大きくなったから」だけではない
*ヒトが賢く進化したのは「脳が大きくなったから」だけではないのイメージ
 長年にわたり、「ヒトの知性が進化したのは脳が大きくなったからである」という理論が支持されてきたが、新たな研究報告で、知能の進歩には脳の血流の多さのほうが密接に関連していることが示唆された。

 アデレード大学(オーストラリア)生態・環境学のRoger Seymour氏らは、今回の研究で、化石の頭蓋底にある2つの穴の大きさを分析した。この穴は脳につながる動脈を通すために開いているもので、分析することにより300万年間にわたるヒトの知能向上の痕跡を辿ることができた。
 その結果、ヒトの進化の過程で、脳の容量は約350%大きくなったが、脳への血流は600%も増加したことが判明したという。この変化により神経細胞間の接続を活性化するための脳内の需要を満たせるようになった可能性があり、それにより複雑な思考・学習ができるように進化することが可能になったと、同氏らは考えている。

 高い知能を発揮するために、ヒトの脳は血液からの酸素と栄養の供給を常に必要とする。Seymour氏は、「脳の代謝活性が高くなるほど、より多くの血液を必要とするため、血液を供給する動脈は太くなる。化石の頭蓋底にある穴は、動脈の太さの正確な指標であった」と話す。研究結果は「Open Science831日号に掲載された。

 共著者の1人は、「進化を通して、われわれの脳機能の進歩は、小児期から脱するまでの期間が長くなることと関連しているようである。また、狩猟における家族の協力、領地の防衛、子どもの世話などにも関連する。これらの特徴は、脳の血液とエネルギーの必要性が増大した結果として生じたようだ」とコメントしている。HealthDay News 公開日:2016/09/23印刷ボタン Roger S. Seymour, et al. open sci. 2016 Aug 31. [Epub ahead of print]

2016年9月20日火曜日

世界最古の釣り針、沖縄の洞窟で発見

世界最古の釣り針、沖縄の洞窟で発見
*巻貝から作られた釣り針Image copyrightNATIONAL ACADEMY OF SCIENCES
沖縄の洞窟で、世界最古とみられる釣り針2個が発見された。報告論文が16日、米科学アカデミー紀要(PNAS)された。巻貝から作られた釣り針は、約23000年前のものとみられる。ほかにも貝で作った珠や道具類に加えて、カニや貝を食べた跡が見つかったという。
沖縄県立博物館・美術館などの専門家からなる調査グループは、沖縄県南城市のサキタリ洞窟で発掘作業を行っていた。この周辺では少なくとも3万年前から、人間が住んでいたとみられている。
釣り針の発見によって、これまで考えられていたより広範囲で、初期の海洋技術が使われていたと推測できるという。論文は、こうした技術が大西洋西岸沿いに北から中央緯度の地域にまで広がっていたことがうかがえると書いている。
これまで見つかった最古の釣り針は、少なくとも16000年前のチモールの釣り針と、少なくとも約18000年前のパプアニューギニアの釣り針。
大陸から離れた海洋諸島に人類が移動し始めたのは約5万年前からで、人類の居住範囲の拡大につながったと考えられている。
論文を発表した調査グループは、サキタリ洞窟に釣り針などを残した人々は、季節ごとに定期的に洞窟を訪れていたかもしれないと指摘。特に、モクズガニなどを食べた跡が大量に残っていることから、このカニが「最もおいしい」時期に合わせて移動していた可能性も指摘している。20160919日 BBCWorld's oldest fish hooks found in Japanese island cave

2016年9月5日月曜日

実は地球由来だった?

「高度な文明から届いた信号」、実は地球由来だった?
ロシアのゼレンチュクスカヤ展望台がとらえた信号は地球由来?
(CNN) 地球から約94光年離れた恒星系から届いた謎の信号は、地球外生命体が発信したわけではないらしい――。ロシアの天文学者が31日、そんな見解を発表した。
問題の信号はヘルクレス座にある恒星「HD164595」の周辺から発信され、ロシアの展望台が2015年5月に検知。人類を超える高度な文明から発信された可能性もあるとして、地球外知的生命体の探査活動(SETI)に参加する天文学者らが大きな関心を寄せていた。
しかし天文学者のユリア・ソトニコワ氏は31日、ロシア科学アカデミー特別天体物理観測所を通じて声明を出し、この信号について「地球に由来している可能性が最も大きいことが分かった」と発表した。

ロシア国営タス通信によると、ソトニコワ氏は信号の発信源については明らかにしなかったが、「地球のじょう乱」に起因する可能性が大きいと話している。2016.09.01 Thu posted at 12:20 JST

2016年9月1日木曜日

アルツハイマー病新薬

アルツハイマー病新薬、脳のたんぱく質除去に効果 英誌
*バイオジェン社の新薬について、有害タンパク質の脳への蓄積を防止する効果がみられた
(CNN) 米バイオ医薬バイオジェン社が開発したアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」の臨床試験で、初期のアルツハイマー病患者の脳内にある有害なたんぱく質を除去する効果があるとの研究結果がこのほど、英科学誌ネイチャーで発表された。このたんぱく質は、脳の細胞内のプロセスの妨害や、神経細胞間の連絡遮断に大きな役割を果たしている。
高齢者の脳にはたいてい、このたんぱく質が蓄積されているものだが、アルツハイマー病の患者では非常に多い傾向があることが知られている。現在、アルツハイマー病の認知症状を緩和する薬はあるが、根治する薬はない。
今回の試験の主な目的は脳に及ぼす効果を見きわめることではなく、安全性について調べることだった。ところが、新薬の投与を受けた患者の一部では、偽薬を投与された患者に比べて症状が軽減された。
この研究では165人の患者を2つのグループに分け、月に1回のペースで片方のグループにはアデュカヌマブを、もう1つのグループには偽薬を54週間にわたって投与した。
患者の脳をスキャンして調べたところ、アデュカヌマブを投与されたグループでは、投与量にかかわらず有害なたんぱく質の減少がみられた。また、減少が最も多かったのは、アデュカヌマブの投与量が最も多かったグループだった。

ただし、今回の試験では被験者40人が治療を中断している。ほとんどのケースでは脳のたんぱく質の除去に伴う脳浮腫などの副作用が原因だった。新薬の効果を実証するには、もっと大きな規模の臨床試験が必要となると専門家は指摘している。2016.09.01 Thu posted at 17:08 JST

最古の生命活動の跡発見

最古の生命活動の跡発見 37億年前、グリーンランド
*グリーンランド西部イスアの岩の中から発見された、37億年前の生命活動の痕跡とみられる構造(中央にある三角形)(オーストラリアのウーロンゴン大提供・共同)  
 【ワシントン共同】グリーンランド西部イスアで、37億年前の岩の中に生物の活動の跡とみられる構造を発見したと、オーストラリアのウーロンゴン大などのチームが31日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。最古の生命活動の痕跡とみられる。
 最古の化石は、オーストラリア西部ピルバラ地区の35億年前の岩から発見されているが、これより2億年ほど前に地球上に生命が誕生していたことになる。46億年前に地球ができた後、最初に生命が生まれたのがいつかはまだ不明。

 発見したのは、光合成を行うシアノバクテリアという細菌の活動でできる「ストロマトライト」と呼ばれる岩の痕跡。  201691 0202分 東京