2009年1月16日金曜日

火星に地底生命の可能性も、温暖期にメタン増加…NASA



 火星に地底生命の可能性も、温暖期にメタン増加…NASA

 【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局(NASA)の研究チームは15日、火星の大気中にあるメタンが、温暖な季節になると増加するのを確認したと発表した。地中に放出源があるとみており、「深部に微生物が生息している可能性もある」としている。

 研究チームはハワイのマウナケア山頂にある大型望遠鏡で火星を観測し、メタンに特有の波長の光を確認した。火星の北半球で2003年と06年、いずれも春から夏にあたる時期に、大規模なメタン噴出が見られた。うち1か所の噴出量は1万9000トンに上っていた。噴出は、古代に氷や流水があった痕跡の残る地域で起きており、火星の表面が凍り付いてからも長年、温かい地中で微生物が生き残ってきた可能性があるという。

 メタンは、生物活動のほか、鉱物と水の化学反応など地質学的な活動でも発生する。研究チームは「どちらの活動なのか、今は分からない。火星に『これが何を意味しているのか見つけてごらん』と挑戦されているようだ」と話している。(2009年1月16日10時29分 読売新聞)

0 件のコメント: