2015年3月12日木曜日

土星の月エンセラダス(エンケラドス)

土星の月「生命誕生のころの地球に近い環境」
エンセラダス内部の想像図。海底で熱水が岩石と反応し、厚い氷を貫いて海水が宇宙空間に噴き出している(NASA提供)
 土星の月「エンセラダス(エンケラドス)」の地下には、生物を育むのに適した温度の熱水があることを、米航空宇宙局(NASA)などの土星探査機カッシーニの探査で確認したと、日米欧の研究チームが発表した。 論文が12日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。

 生物に必要な有機物も確認されており、日本から東京大など3大学1機関が参加する研究チームは「生命が誕生したころの地球に近い環境がある」と指摘、専門家は「地球外生命の探査に弾みがつく」と期待している。
 地球以外の天体で、生物誕生に必要な水、栄養、高温(エネルギー)の3条件がそろっていることが確認されたのは初めて。

 研究チームによると、エンセラダスは厚い氷で覆われた直径約500キロ・メートルの天体で、氷の下に巨大な海があり、氷の表面からは、生命の原材料になる有機物を含む海水が噴き出している。「大昔の地球で生命が誕生したのは、海中の熱水が噴き出す場所」とする説があり、ここにも同様の熱水があるか注目されていた。20150312 0737分 読売
This illustration depicts potential origins of methane found in the plume of gas and ice particles that sprays from Enceladus, based on research by scientists working with the Cassini Ion and Neutral Mass Spectrometer.

Image Credit: 
NASA/JPL

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