2011年9月23日金曜日

天地が引っくり返る大ニュース!

天地が引っくり返る大ニュース!
 欧州原子核研究機構(CERN)が約1万6000個のニュートリノをイタリアに飛ばしたら、なんと光速より速く到着してしまったそうです!!
 これが本当なら「宇宙には光速より速く移動できるものは存在しない」とアルベルト・アインシュタインが1905年に提唱した特殊相対性理論が打ち破られ、物理を塗り替える革命となります。

 実験では約1万6000個のニュートリノをジェノバにあるCERNの研究所から地下経由で732km先の伊グラン・サッソ国立研究所に発射しまし た。すると2.43ミリ秒後に到着。このヒットした時間の記録は国際研究実験OPERA(Oscillation Project with Emulsion-tRacking Apparatus)の粒子検出器に残っていたものです。つまり計算すると...
光速より60ナノ秒、速い。許容誤差は、たったの10ナノ秒。

 そ、そんな馬鹿な...と思って1万5000回もニュートリノの塊を飛ばしまくってみたのですが...やっぱり同じ。にわかには信じられない話ですけど、いちおう科学界に正式な発見としてカウントしてもらえる統計的有意性を得たことで、先ほど(米時間木曜)発表に踏み切った次第ですね。

 研究者160名から成るOPERA研究チームの広報を務めるベルン大学のAntonio Ereditato氏は英BBCにこう話しています。
 「我々もあらゆる説明を試みた。ミスであってくれればと思ったが、どんな些細なミス、複雑なミス、怪しい要因も見つからなかっ た」「自分らには説明の手がかりが全くないため、結果を公開し、コミュニティのみなさんに精査をお願いするほかないと判断した」「他の独立した実験から同 じ結果が得られたら、この荷が下ろせるんだけどね」
「まだこうだと断定はしていない。コミュニティに、このクレイジーな結果を理解する助けをお借りしたいだけ。まったくクレイジーだからね」
「もちろん(これが本当なら)その影響は甚大だ」

 早速ニュートリノに負けないスピードで世界中から疑問の声も湧いてますよ。例えば日本にある同様の研究プロジェクトの広報を務めるニューヨーク州立大学ス トーニーブルック校のニュートリノ物理学者Chang Kee Jung氏は「システムのエラーではないか」と懐疑的な意見です。インディアナ大学の物理学者Alan Kostelecky氏はニュートリノが光速より速く移動することはあり得るかもしれないが、これと同じ結果を再現できる実験が「最低でもひとつ、できれ ば何個か欲しいね」と慎重姿勢(「本当ならうれしいですね」と本音もポロリ)。

 同じテストが行える設備は世界に数ヶ所。ひとつはシカゴのフェルミ研究所、もうひとつは日本のT2K実験、ですね。果たしてどうなることやら...わくわくわくわく。OPERAは結果を論文にまとめネットに間もなく公開する予定です。 http://www.gizmodo.jp/2011/09/post_9411.html

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