坂下門(円右下)から乾門(同右上)にかけて、春と秋に一般向けの通り抜けが検討されている皇居。左下は宮殿。中央は宮内庁=2010年11月、本社ヘリから石井諭撮影
通り抜けが検討されている坂下門から乾門
宮内庁は、天皇陛下が昨年末に80歳の傘寿を迎えたことを記念し、今年春と秋の2回、皇居南東側にある坂下門から北東側の乾(いぬい)門までを一方通行の「通り抜け」にして開放する検討を始めた。皇居を歩きながらサクラや紅葉の観賞を楽しんでもらう目的で、「通り抜け」という企画の名称も含めて細部を調整している。
坂下門から宮内庁の庁舎脇を通り、乾門までの数百メートルの区間は、通称「乾通り」と呼ばれ、両側には ソメイヨシノや八重桜が計58本、モミジが33本立ち並ぶ。毎年3月末から4月初めはサクラ、11月ごろには紅葉に美しく彩られる。普段は皇宮警察が二つ
の門の警備に当たって入退者をチェックしており、宮内庁職員や関係者以外は通行できなくなっている。
これまで、天皇誕生日や新年一般参賀などの際に部分的に通行を認めてきたが、樹木観賞目的での開放は初 めて。同庁は、春、秋それぞれ5日間程度、午前から夕方にかけて開放する方向で検討している。ただし、サクラの開花や紅葉の時期などを正確に予想するのは 難しいため、実施日は気象庁などの開花予想などを参考に決めるという。【真鍋光之】毎日新聞 2014年01月28日 15時30分(最終更新 01月28日 16時17分)
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