火星の地表に突如現れた「謎の石」 NASA探査機が撮影
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「オポチュニティ」が探査を行っている地点に突如として、中央部分が赤黒くくぼんだドーナツほどの大きさの白い石が現れた。その正体についてはNASAの科学者も頭をひねっているという。
オポチュニティはパノラマカメラを使って同じ地点の写真を12日間隔で撮影しており、3528日目の写真に写っていたのは荒れた地表のみだった。
ところが3540日目の写真では、同じ場所にドーナツ型の石が出現していた。この間、オポチュニティは移動していなかったという。
この写真は火星探査計画を率いる科学者のスティーブ・スクワイアズ氏が、オポチュニティの火星着陸10周年を記念して開かれたNASAのイベントで披露した。
NASAは2004年1月、探査機「スピリット」とオポチュニティを相次いで火星に着陸させることに成功。10年にスピリットからの通信が途絶えた後も、オポチュニティは探査を続けている。
スクワイアズ氏は写真を示しながら、「火星は常に新しいものを投げかけてくる」と笑顔を見せた。
突如出現した石は、オポチュニティが動いた際に車輪ではね飛ばされたものという説が有力だ。もう1つの説として、付近に穴があってそこから噴出されたとも考えられるが、可能性は低いという。
現在、石の大きさを測ったり写真を撮ったりするなどして詳しく調べているが、中央の赤みがかった部分は「今まで見たことのないもののようだ」とスクワイアズ氏。硫黄とマグネシウムの含有率が非常に高く、マンガンの量は火星の通常の物体の2倍にもなるという。
スクワイアズ氏は「我々はすっかり混乱し、みんなが論争や言い争いを楽しんでいる」と話している。2014.01.21 Tue posted at 11:32 JST
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