宇宙のガンマ線、3分の1は発生源不明 NASA
ダークマターの発見だと画期的だが!
写真:NASA/DOE/FERMI/LAT COLLABORATION
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡で観測された1873のガンマ線のうち、発生源がまったく分からないケースが600件近くに上ることが分かった。NASAがこのほど、ウェブサイト上で明らかにした。
ガンマ線は大質量の星の爆発などで放出される高エネルギーの電磁波。NASAは最近2回にわたり、同望遠鏡で発見したガンマ線源のリストを公開した。「パル サー」(中性子星)や「ブレーザー」などの天体が特定されている。しかしフェルミ・チームの科学者デービッド・トンプソン氏によると、「発生源が何もない と思われる方向からガンマ線が来ているケースがある」という。
研究者らによると、こうした「謎のガンマ線」は、目に見えない「ダークマター」(暗黒物質)から発生している可能性がある。ダークマターは宇宙にある物質の85%を占めているとされるが、これらがぶつかり合ったり消滅したりする際にガンマ線を発し、NASAの望遠鏡が検出したとも考えられる。事実だとすれば、ダークマターの存在をとらえた初の観測となる。
トンプソン氏は「フェルミのプロジェクトは続く。パズルの答えを求め続けるなかで、さらなる驚きに遭遇するかもしれない」と話している。CNN 2011.10.19 Wed posted at: 19:28 JST
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