少年倶楽部の笑話 5
シリーズで紹介してきた本稿もひとまずこれまでとします。
昭和初期(昭和4年~9年)
西郷さんの番
東京見物に来た凸と凹
凸「西郷さんの銅像にはどうして犬がついているのだろう」
凹「もし犬がいなかったら夜ぬすまれるじゃないか」
薬指
姉「太郎さん、指をくわえてはいけません。病気になりますよ」
太郎「僕、薬指をくわえているんだから、大丈夫です」
長い休み
歴史の先生、長らく病気で休んでいた太郎が、今日出てきたのを見て「太郎君はいつから休んでいましたか」
太郎「はい、源頼朝が鎌倉へ幕府を開いた時から、ずっと休みました」
昭和10年~16年
お祖母さんの子
凸坊「お父さんや伯父さんを産んだのは、お祖母さんでしょ」
祖母「ああ、そうだよ」
凸坊「お祖母さんは大人ばかり産むんだね」
眼医者と歯医者
下女「奥様、お向かいの眼医者さんは、お隣の歯医者さんほど、はやりませんね」
奥様「そりゃ、当たり前じゃないの。だって眼は二つしかないが、歯は、三十二本もあるからね」
金に点々
凸坊「凹ちゃん、金という字を知ってるかい?」
凹坊「知ってるよ」
凸坊「それでは銀という字を知ってる?」
凹坊「金という字に、点々をうったらいいだろう」
戦争後(昭和20年~37年)
そのはず
太郎「きみは、さっきからボールを落としてばかりいるね」
次郎「だって、おとし玉にもらったグローブだもの」
まちがえる
凸坊「こんな所に砂糖をこぼしてアリがきたら、こまるじゃないか」
凹坊「それは塩だよ」
凸坊「もし、アリが砂糖とまちがえたらどうする?」
凹坊「・・・・」
かんちがい
次郎「きみ、なにをたべているの」
太郎「ほしいか」
次郎「うん、はんぶんくれよ」
太郎「ちがうよ。いまたべてるのは、干しイカさ」
いなかのバス
客「このバスはずいぶん揺れるけど、いつもこんなに揺れるのかい」
車掌「いいえ、うごいているときだけです」
日本もあげた
ソ連の子「ぼくの国は、ロケットをあげたよ。大きいのをね」
日本の子「ぼくの国だって・・・」
ソ連の子「なにをあげたの」
日本の子「ぼくの国はね、てんぷらをあげたんだよ」
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