コロンブス・デー
アメリカ人は10月の第二月曜日にクリストファー・コロンブスの「新世界」への到着を祝います。コロンブスはイタリア人ですが、彼の航海に出資したのはスペインの女王、イザベラでした。1492年8月、コロンブスは西を目ざしてスペインを出発しました。彼はインドやアジアへの一番安全な海洋ルートを探していたのですが、かわりにバハマや ヒスパニオラ島を含む、カリブの島々を発見しました。
コロンブス・デーが正式に米国の祝日となったのは1971年ですが、この間この日は長い間祝われてきました。最初のコロンブス・デーのお祝いは、コロンブス到着300周年の1792年にニューヨークで行われた大規模なパレードでした。ニューヨークのイタリア人たちが、有名なイタリア人航海士コロンブスを記念してこのイベントを企画したのです。アメリカ最大のパレードは今でもニューヨークで行われています。コロンブス・デーは全国各地で学校でのお祝い、お店のセール、そしてピクニックやパ レードが行われる日となっています。
今では、アメリカで、コロンブスに関する史実や、コロンブス・デーを祝することが疑問視されてもいます。その州のひとつ、ハワイ州では現在、コロンブス・ デーを「発見者の日」と呼んでいます。(http://www.crosscurrents.hawaii.edu/content.aspx?lang=jap&site=us&theme=cal&subtheme=PUBLICHOL&unit=USCAL007)
一方、1911年インディアン女性運動家たちは「アメリカインディアン協会」を設立し、「全米インディアン・デー」を提唱した。彼女らは「コロンブス・デー」と同じ日にオハイオ州コロンバスで第一回決起大会を開き、「インディアンが白人のアメリカを発見した日!」とのスローガンを掲げ、この日に抗議した。
現在も反「コロンブス・デー」運動は「アメリカインディアン運動(AIM)」 などに引き継がれ、毎年この日になると全米各地で抗議行進やデモが行われている。
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