火星の素顔 夕日に映えるさざ波
(NASA提供)
さざ波が立つ海面が、夕日に映えている。詩的な光景に見えるこの写真も、実は火星のクレーター内に広がる砂丘だ。米航空宇宙局(NASA)の探査車オポチュニティーが撮影した。色彩は加工されている。
火星の大気は希薄だが、砂を動かす程度の風が日常的に吹いていることが、別の探査機の観測で分かっている。青く見えるのは酸化鉄の細かい粒々。NASAはこの風景の美しさを「まばゆい」という言葉で強調している。
砂丘の観測は探査車にとって、車輪が埋もれて身動きが取れなくなる危険を伴う。知恵と勇気を結集し、人類の火星探査は続く。(草)2015.5.18
10:30 産経
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