道具使う魚、豪で発見…貝打ち付け中身食べる
貝をくわえ、岩に打ち付けようとするシロクラベラ(豪セントラルクィーンズランド大提供)
オーストラリア沖合で、口にくわえた貝を岩に打ち付け、殻を割って中身を食べる魚が見つかった。自然界で道具を使う魚が確認されるのは珍しいという。専門誌「コーラル・リーフズ」で紹介された。
この魚は、ベラの仲間の「シロクラベラ」。国内でも、奄美諸島以南に生息し、沖縄では高級魚「マクブ」として知られる。
2006年11月、豪北東部に広がるサンゴ礁「グレートバリアリーフ」南部の水深18メートル付近で、ダイバーが発見した。鋭い音を聞いて振り返ると、シロクラベラが貝をくわえながら体を横倒しにして、貝殻が割れるまで何度も反転を繰り返して岩にぶつけていたという。
シロクラベラに詳しい河端雄毅・長崎大助教は「通常は強いあごで貝殻を砕いて食べるが、それでも砕けなかったのだろう。ベラの仲間で似た行動を見たことはあるが、珍しい光景だ」と話している。
(2011年7月19日11時47分 読売新聞)
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