少年倶楽部の笑話 3
昭和初期(昭和4年~9年)
涼しい風
母「秀ちゃん、暑いのになぜ障子をしめるの。早く開けなさい」
秀子「でも、さっき涼しい風が入って来たから、出て行かないように障子をしめたのよ」
数に限りあり
父が通信簿を見ながら、
凸や、お前のは甲がなくて、丙ばかりなんだね」
凸坊「ああ、勉強する人がみんな甲を持って行きました」
こんなに寒い
甲「君、夕べはずいぶん寒かったね、僕の家の水はすっかり凍ってしまったよ」
乙「僕の家はもっと寒かったよ。だって、お湯が凍ったんだからね」
昭和10年~16年
電車賃
三太「僕の電車賃はいくらですか」
父「お前は十五歳だから、一人前だ」
三太「じゃ、お父さんは四十五歳だから、三人前だね」
兄弟喧嘩
先生「兄弟喧嘩をしたことのない人は、手をあげなさい」
兄弟のない子「はい」
落とした十銭
トン吉「僕、今日十銭拾ったよ」
ヌケ作「僕は、今日十銭落としたんだ。きっと僕のだよ」
トン吉「僕のは、十銭玉ではないんだ。五銭玉二つだよ」
ヌケ作「じゃ、落としたとき、割れたんだろう」
戦時下(昭和16年~20年)
おるす
五つの花子「小母さん、昨日はいませんでしたね」
小母「あいにく家をあけて、ごめんなさいね」
花子「いいえ、戸はみんなしまっていましたよ」
戦争後(昭和20年~37年)
あさめしまえ
弟「兄ちゃん、この問題わかる?」
兄「あさめしまえさ」
弟「おしえて」
兄「いま、ひるめしまえだからだめ」
おかしな算数
先生「8を2でわるといくつですか?」
太郎「先生、たてですか、よこですか?」
先生「どうしてかね」
太郎「はい。たてにわれば3。よこにわれば0です」
ひっこし
兄「地球もこう人口が増えては、月にでもひっこししなけりゃはみでてしまう」
弟「月だって、三日月になればせまいじゃないか」
0 件のコメント:
コメントを投稿