2010年9月30日木曜日

少年倶楽部の笑話 3

少年倶楽部の笑話 3

昭和初期(昭和4年~9年)
涼しい風
 母「秀ちゃん、暑いのになぜ障子をしめるの。早く開けなさい」
 秀子「でも、さっき涼しい風が入って来たから、出て行かないように障子をしめたのよ」

数に限りあり
 父が通信簿を見ながら、
 凸や、お前のは甲がなくて、丙ばかりなんだね」
 凸坊「ああ、勉強する人がみんな甲を持って行きました」

こんなに寒い
 甲「君、夕べはずいぶん寒かったね、僕の家の水はすっかり凍ってしまったよ」
 乙「僕の家はもっと寒かったよ。だって、お湯が凍ったんだからね」

昭和10年~16年
電車賃
 三太「僕の電車賃はいくらですか」
 父「お前は十五歳だから、一人前だ」
 三太「じゃ、お父さんは四十五歳だから、三人前だね」

兄弟喧嘩
 先生「兄弟喧嘩をしたことのない人は、手をあげなさい」
 兄弟のない子「はい」

落とした十銭
 トン吉「僕、今日十銭拾ったよ」
 ヌケ作「僕は、今日十銭落としたんだ。きっと僕のだよ」
 トン吉「僕のは、十銭玉ではないんだ。五銭玉二つだよ」
 ヌケ作「じゃ、落としたとき、割れたんだろう」

戦時下(昭和16年~20年)
おるす
 五つの花子「小母さん、昨日はいませんでしたね」
 小母「あいにく家をあけて、ごめんなさいね」
 花子「いいえ、戸はみんなしまっていましたよ」

戦争後(昭和20年~37年)
あさめしまえ
 弟「兄ちゃん、この問題わかる?」
 兄「あさめしまえさ」
 弟「おしえて」
 兄「いま、ひるめしまえだからだめ」

おかしな算数
 先生「8を2でわるといくつですか?」
 太郎「先生、たてですか、よこですか?」
 先生「どうしてかね」
 太郎「はい。たてにわれば3。よこにわれば0です」

ひっこし
 兄「地球もこう人口が増えては、月にでもひっこししなけりゃはみでてしまう」
 弟「月だって、三日月になればせまいじゃないか」

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