都々逸
流行俗謡の一。雅言を用いず、主に男女相愛の情を口語をもって作り、ふつう七・七・七・五の4句を重ねる。「潮来節」「よしこの節」より転化したという。天保(1830~1844)年間、江戸の寄席でうたいはやらせた一人が
都々逸坊扇歌。
どどいつぼう‐せんか【都々逸坊扇歌】
(初代) 江戸後期の芸人。常陸の人。江戸へ出て船遊亭扇橋に入門。「どどいつ」などの音曲や謎ときで一世を風靡した。(1804?~1852 )(広辞苑より)
多くは、男女間の情を七・七・七・五調にまとめ、三味線の伴奏で唄われる。 「どどいつどいどい」とはやすようになって「どどいつ節」と呼ばれたが、「都々逸坊扇歌」が節回しを完成し、しゃれた歌詞を即興で作って唄い、評判となったので「都々逸」などの字があてられた。
以下いくつか拾ってみました。過激なものは?今回は省きました。
♪ 遠く離れて会いたいときは 月が鏡になればよい ♪
♪ お前に見しょとて 結うたる髪を 夜中に乱すも またお前 ♪
♪ あの人のどこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと問い返す ♪
♪ 嫌なお方の親切よりも 好いたお方の無理が良い ♪
♪ 岡惚れしたのは私が先よ 手出ししたのは主が先 ♪
♪ 出来たようだと心で察し、尻に手をやる、燗徳利 ♪
♪ 恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす ♪
♪ 枕出せとは、つれない言葉、そばにある膝、知りながら ♪
♪ 小唄、都都逸なんでも出来て、お約束だけできぬ人 ♪
♪ 帯も出来たし箪笥も出来た、そろそろ旦那と別れよか ♪
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