少年倶楽部の笑話 2
昭和初期(昭和4年~9年)
譲りもの
客「まあ、可愛らしいお坊ちゃんですこと。眼はお母さん譲りですね」
母「鼻や口もとは父親譲りですの」
坊や「でもズボンはお兄さん譲りだよ」
落第先生
二年生になったポン太、「僕の方の先生は落第しちゃったよ」
姉「そんなことないわよ」
ポン太「だってまた一年生に教えているんだよ」
雪だるま
先生「太陽の光と熱がなくては、何物も大きく育ちません」
生徒「でも先生、雪だるまは太陽が出ると小さくなってしまいます」
昭和10年~16年
百足
先生「百足と書いて「ムカデ」と読みます。そのわけは「ムカデ」には非常に沢山足があるからです」
生徒「先生、では一足と書いて、「カカシ」と読むのですか」
先生「?」
日本の英雄
先生「みなさんは日本の英雄を何人ぐらい知っていますか」
生徒「先生、僕は五十人知っています」
先生「それはすごい。いってごらん」
生徒「はい。乃木大将、東郷元帥、西郷隆盛…あと四十七士です」
甘い塩
子「お母さん、甘い塩とからい塩とがあるの?」
母「なぜ?」
子「昨日魚屋さんが魚を売るのに「これは、甘塩ですよ」と、言ってたもん」
戦時下(昭和16年~20年)
敵の字ではない
はじめてこられた先生、「鈴木英一君の英は、英国の英ですか」
生徒「いいえ、英雄の英です」
戦争後(昭和20年~37年)
坊やと時計
たろう「坊や、時計を見て分かるのかい」
坊や「知ってるよ。ここが朝のごはんで、ここがお昼のごはんで、ここがおやつで、ここが夜のごはんで、ここがねんねの時間だよ」
安全地帯
太郎「動物園のライオンがおりから逃げたら、どこが一番安全だと思う?」
次郎「木の上かな」
太郎「違うよ。からになったおりの中さ」
チャンス
先生「人がいやがることは、よしましょう」
生徒「それでは、宿題を出さないようにしてください」
先生「?・・」
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