ままならぬは世の習い
ある御隠居さんがある奥さんから、夫があまりにひどいので、離婚したいと相談を受けた。ただ一つ離婚できない理由は、子供が九人いて、二人で平等に引き取れないといった。
「それでしたら、もう一年一緒に住んで、子供がもう一人できたところで、分れればいいでしょう」といった。
一年半経った。ある日御隠居さんは、街でその奥さんにばったり会った。
「どうですか、うまくいきましたか?」
「いいえ」
噂を聞いていたので、御隠居さんはたずねた。「でも、子供が生まれたと聞きましたよ」
「ええ、確かに子供は生まれましたけど、それが双子だったのです」
酒好き
モスクワの酒場で二人のロシア人が話していた。
「俺もそろそろいい年だ。もしものことがあったら、ウオッカを俺の墓石にかけてくれないか」
「もちろんいいとも。でも、一度腎臓を通してからでいいかな?」
信号待ち
交差点で止まったまま、車が動かない。青になっても赤になっても。
お巡りさんが近づいてきて言った。
「お嬢さん、お好きな色でもありますか?」
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