とこや
昨日とこやに行った。いつものようにおばさんはアリバイ的に「前と同じでいいですか」と聞く。「うん」と返事をしたあとは、大抵の場合ボクは眠りに落ちる。
しばし後、促されて目覚める。バックに鏡を当てられ、「これでいいですか?」と最後通告。この間惰眠を貪っていたわけだから、偉そうなことは言えない。仮にあれこれ云えば、冬場に向かってますます風通しが良くなって、インフルのターゲットになるかも知れないことを怖れる。そんなわけで、バックの鏡を見たふりして「はい、どうも」と答える。話好きのおばさんには申し訳ないが、これが小一時間のなかでのとこやでの全会話!
それにしても、会話も少ないが、刈り取られて散らばった髪の量も、往年のころと比べるまでもなく、明らかに毎回のように少なくなる気がする。配色もまた変化がみられる。
改めて正面の鏡を見る。「まだある方だ!」と一瞬思い誇らしい気持ちで、比較対象の友人の何人かを思い浮かべる。地球温暖化で島の沈下が騒がれるなか、次には「おでこの正面上部、かろうじて今日もまだ“大陸”とつながっている」ことを確認してほくそ笑むのでした。
N元首相のように、残り中央線複線化が無理になっても、その3本のために床屋には行くことになるのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿