植物「透明化」する薬開発…名大研究グループ
植物の構造を残したまま内部の様子を調べることが可能になる。成果は英科学誌「デベロップメント」オンライン速報版に掲載された。
グループの栗原大輔・特任助教らは、植物のクロロフィル(葉緑素)など、光の通過を妨げる物質を、細胞の外に排出する試薬を開発。花や葉などを試薬に3~4日間浸し、蛍光色素で染めるなどの処理をして光を当てれば中が透けて見える。解剖をしなくても、雌しべの中を花粉管が伸びる様子など、組織の内部を観察できる利点があるという。
栗原特任助教によると、海外では植物を透明化する別の技術が発表されているが、作業に時間がかかるなどの難点もあったという。栗原特任助教は「開発した試薬は誰でも簡単に使うことができ、科学的な植物研究の加速につながるはず。教育の現場などでも利用してもらえるのではないか」と話している。2015年10月29日 07時36分 読売
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