米探査機ボイジャーついに太陽系外へ 打ち上げから36年、人工物で初
太陽系外に広がる星間空間を飛行する米探査機「ボイジャー1号」の想像図(NASA提供・共同)
米航空宇宙局(NASA)は36年前に打ち上げられた米探査機「ボイジャー1号」が太陽系の端の領域を越え、人工物体として初めて太陽系外に広がる星間空間に旅立ったことが確認されたと、米科学誌サイエンス電子版に発表した。
ボイジャーに搭載された世界のあいさつなどを記録した銅製のレコード。金張りでゴールデンレコードと呼ばれる(NASA提供)
太陽系の最も端に達したことは分かっていたが、データ分析の結果、出ていたことが判明した。NASAの研究者は「星間空間に人類が踏み出した歴史的な出来事だ」としている。
NASAのチームは、ボイジャー1号が今年春に観測したデータを使い、太陽から送り出される「太陽風」と呼ばれる粒子の流れと太陽系外から飛来する宇宙線
の変化を分析。太陽風が衰える一方で、宇宙線に由来する電子の密度が高くなっていることから、星間空間にあると結論付けた。太陽系を出た時期は昨年8月 25日ごろとみられる。
ボイジャー1号は1977年に打ち上げられ木星や土星に接近、写真を撮影。現在は太陽から約190億キロ離れたところを時速約6万キロで飛行中。(共同)2013.9.13
09:11 産経ニュース
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