2013年7月18日木曜日

不確定性原理に欠陥


不確定性原理に欠陥…「小澤の不等式」光で証明
 電子の振る舞いなどミクロの世界を説明し、現代物理学の根幹とされる「不確定性原理」の数式に問題があることを示した理論が正しいことを、光を使った一般的な実験で証明したと、東北大と名古屋大の研究チームが17日、発表した。
 名大の小澤正直教授が提唱した理論で、「小澤の不等式」と呼ばれる。現在のスーパーコンピューターよりはるかに高速な「量子コンピューター」の開発などに役立つとして期待されている。
 ミクロの世界では、電子などの小さな粒子の位置を正確に測ろうとすると、粒子の質量と速度をかけた「運動量」が正確に測れなくなる。不確定性原理と呼ばれ、「ハイゼンベルクの不等式」という数式で表されるが、小澤教授は2003年、この不等式が成り立たない場合があることを数学を使って指摘した。小澤の不等式はこれまで中性子を使うなど特殊な方法で実証されてきた。今回、光を使った精密な実験で、ハイゼンベルクの不等式が成り立たない場合でも、小澤の不等式は成り立つことを確認したという。(2013年7月18日10時57分  読売新聞)

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