冥王星の2衛星、ケルベロスとステュクスに
(NASA、SETI研究所など提供)
「ケルベロス」(P4)、「ステュクス」(P5)と名付けられた冥王星の衛星。ほかに「ニクス」、「ヒドラ」、「カロン」の3衛星がある(NASA、SETI研究所など提供)
【ワシントン=中島達雄】2011年と12年にハッブル宇宙望遠鏡が発見した、冥王星の衛星の名称を募集していた米民間団体「SETI研究所」は2日、それぞれ「ケルベロス」「ステュクス」に決まったと発表した。
国際天文学連合(IAU)に承認された。
ケルベロスは三つの頭を持つ冥界の番犬、ステュクスは現世と冥界を隔てる川で、いずれもギリシャ神話に登場する。冥王星はほかに三つの衛星がある。
同研究所がインターネットで名称を募集したところ、1位は「バルカン」だった。米SFドラマ「スター・トレック」に登場するミスター・スポックが
生まれた星の名前だが、IAUは過去に別の惑星候補がバルカンと呼ばれていた経緯などを考慮し、この名称を見送り、2位のケルベロス、3位のステュクスが 「繰り上げ当選」となった。
冥王星は太陽系の9番目の惑星だったが、06年にIAU総会で準惑星に格下げされた。現在まで五つの衛星が発見されており、今回命名された2衛星のほかは「カロン」「ニクス」「ヒドラ」と名付けられている。(2013年7月3日17時42分 読売新聞)
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