2015年8月14日金曜日

彗星が太陽に最接近

彗星が太陽に最接近 水蒸気やちり噴出
*太陽に近づき、水蒸気やちりを激しく噴出するチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。探査機ロゼッタが約330キロの距離から捉えた(ESA提供) 太陽に近づき、水蒸気やちりを激しく噴出するチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。探査機ロゼッタが約330キロの距離から捉えた(ESA提供)

 世界で初めて小型機が着陸したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が13日、太陽に最も近づく近日点を通り過ぎた。欧州宇宙機関(ESA)は、近くを飛行中の探査機ロゼッタが撮影した彗星の画像を公開、ガスなどを噴き出す姿が鮮明に捉えられている。
 彗星は楕円軌道で太陽を回り、近日点は太陽から1億8600万キロ。地球よりも太陽から遠く、火星の軌道の内側にある。彗星は太陽に近づくにつれ表面の温度が急上昇し、水蒸気やちりをジェットのように激しく噴き出している。
 ロゼッタの観測では、噴き出す水蒸気の量は毎秒300キロで、風呂2杯分。1年前にロゼッタが彗星に到着したときより、噴出量は千倍に増えた。水蒸気やちりでできた彗星の尾は、長さが12万キロ以上伸びていることが地球の大型望遠鏡で確認されている。

 ESAの担当者は「活発な活動は数週間続くだろう。さらにジェットが増えることを期待している」と話している。2015.8.14のニュース 産経

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