2015年4月7日火曜日

遺伝性難聴治療マウスで成功

遺伝性難聴の治療、マウスの実験で成功
 遺伝子変異が原因の難聴の治療にマウスの実験で成功したと6日、順天堂大などのグループが発表した。 同じタイプの難聴患者は日本に3万人以上、世界に130万~220万人いるとされ、新たな治療法につながると期待される。

 このタイプの難聴は、GJB2という遺伝子に変異があり、音を感じる内耳の構造が正常に作られない。遺伝性の難聴の3~5割を占める。有効な治療法がなく、これまで補聴器や人工内耳に頼るしかなかった。

 研究チームは、GJB2遺伝子が働かないようにしたマウスを作成。このマウスは、内耳が正常に作られずに難聴になるが、生まれた直後に内耳にウイルスを使ってGJB2遺伝子を導入すると、内耳が正常に発達し、難聴が予防できた。

 マウスと違い、人では胎児期に内耳ができるため、生まれる前に治療を行う必要があるが、同じ手法で難聴を防げるかもしれない。20150406 2313Yomiuri Shimbun

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