恐鳥:新種の化石、アルゼンチンで発見 全身骨格の9割「最も完全な化石」
飛べない大型の肉食鳥類「恐鳥」の新種の化石を発見したと、アルゼンチンのコルドバ大などの研究チームが米古脊椎(せきつい)動物学会誌に発表した。全身骨格の9割以上がそろっており、恐鳥の生態を解明する手がかりが得られると期待される。
恐鳥類は恐竜が絶滅した後に繁栄し、大きなものでは体長3メートルに達していた。今回の新種の化石は、ブエノスアイレスの南の海岸にある約350万年前の地層から見つかった。体長は約1・2メートルで、学名は「ララワビス・スカグリアイ」と名付けられた。
チームは「これまで発見された恐鳥で最も完全な状態の化石だ。想像以上に多様な種が生息していた可能性がある」と分析。頭蓋骨(ずがいこつ)を調べることで聴覚や視覚、鳴き声などの研究が進むことが期待され、生態の解明が進むという。【鳥井真平】毎日新聞 2015年04月11日 東京夕刊
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