アルツハイマーの原因物質、左右する遺伝子発見
アルツハイマー病の原因となるたんぱく質が脳にたまる量を左右する遺伝子を見つけたと、大阪大の森原剛史助教(精神医学)らの研究チームが4日、米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
病気の診断や薬の開発につながる可能性があるという。
チームは、アルツハイマー病になりにくいマウスの遺伝子と病気の関係を調べ、人間にもある「KLC1E」という遺伝子に注目した。人間の神経細胞 を使った実験で、この遺伝子が作る物質の量を8割減らすと、アルツハイマー病の原因たんぱく質とされる「アミロイドβ」の量が4~5割減った。逆にこの遺 伝子が作る物質の量を増やすと、アミロイドβの量も増えることを突き止めた。
さらに研究チームは、アルツハイマー病患者の脳にあるKLC1Eが作る物質の量が、病気でない人より3割多いことを確認した。(2014年2月4日13時59分 読売新聞)
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