涅槃像:国内最小、胸に水晶…作風は「快慶」似
新知恩院で見つかった涅槃像。胸部に水晶がはめられ、特製の寝台や枕は江戸時代に作られた=大津市で2014年1月30日、山田尚弘撮影
大津市歴史博物館は1日、新知恩院(大津市伊香立下在地町)で、国内最小とみられる全長12.8センチの木造涅槃(ねはん)像が見つかったと発表した。胸に水晶がはめこまれている点も極めて珍しい。作風から、鎌倉時代の仏師・快慶の工房で作られた可能性があるという。涅槃像は釈迦(しゃか)が亡くなる姿を表す。今回の像は昨年5月、新知恩院の寺宝調査で蔵から発見された。外来のビャクダン材を使った一木造り。涅槃像は国内で三十数例が知られているが、最も小型という。
◇大津・新知恩院で見つかる
水晶は胸から腹を覆うようにはめこまれ、体の膨らみが彫ってある。制作された時代は、姿やけさに施された金箔(きんぱく)の柄から鎌倉初期とみられる。作者は分かっていないが、顔の輪郭や表情、耳の形などが、快慶の作品とよく似ているという。毎日新聞 2014年02月02日 09時35分)
0 件のコメント:
コメントを投稿