2009年10月27日火曜日

代替わり

●タリ
 永年贔屓にしてきた魚焼きの店がある。札幌を離れてからも、機会を作ってはよく寄る店だった。かつては、「焼き」専門のおばあさんが口数少なく、一級品の魚をかかりっきりで、目の前で丁寧に焼いてくれたものだ。その雰囲気と、素材の素晴らしさ、炭火の調節と抜群の焼き加減が好ましく思われる店だった。
 結構以前に代替わりしてはいたが、先日久しぶりに訪れてみた。驚いたことに客の目の前で、「新人教育」のつもりなのだろう、小言の連発。客が叱られている気分になってしまい、ウンザリした。
 さらに、いつも必ず頼む定番「ほっけ焼き」の質の低下にも幻滅、定価は高値据え置き。まあ、たまたま良い物が手に入らなかったのかも知れないが、いわゆる「有名人」のグループには何度か出くわすようになった。それも一因かと思いたくもなったが、永年贔屓にしていただけに寂しい感が否めない。諸行は常ならず? いつもながら「通し」に出てくる「ニシン漬け」のみは許容範囲だった。
 以上、恨み節でした。

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