運動会の季節
秋は運動会の季節である。この辺りには、幼稚園、小学校、中学校、高校とそろっている。運動会で見ていて楽しいのは、何と云っても小学校までだろう。中学生以上になると、もう「アスリート」レベルの戦いになってくる。
運動会といえば、万国旗、玉入れ、借り物競走、騎馬戦、棒倒し、紅白の戦い、そして家族と一緒のお昼の時間だった。普段見たこともない豪華なお弁当、バナナ、山盛りの栗、梨、柿、ブドウなどの果物も思い出す。
小学校2年生の頃だったかな、50m徒競争で最初にして最後?の入賞を果たした。そして、1、2,3と大きく書かれた旗の前に並んだ記憶がある。多分3のところだったろう。徒競争も一通り終わると、そこに並んだ生徒たちは、本部席に行って賞品をもらった。ノートか鉛筆1本か、ささやかなものだったと思うが、そこには実に誇らしい自分があった。
その後、先生の発案だろうが、事前タイムトライアルのようなものを取り入れた。体操の時間に練習と称してタイムを計り、それをベースに、本番での組み分けを決定した。小学校低学年でも知恵者はいるもので、どこかでこのことを嗅ぎつけてきた連中は、トライアルでは実力を温存しながら走って、自分が勝てる組みに分類されていた。
融通のきかないボクは、トライアルも全力疾走し、その後は誇らしい旗の前に並ぶチャンスはなくなった。タイムトライアルのことはずっと後から知ったのでした。
あの時の要領の良い連中はどうなったのだろう。植木等の「スーダラ節」人生を歩んだのかな。今にして改めて気になってきた。こういう知恵者は居ていいと思うし、先生も、例えこのような形でも、知恵者を生み出す教育をしたほうがいいのではないかとさえ思う。
半世紀以上前の話にお付き合い下さり、ありがとうございます。
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