土星の衛星タイタン:プラスチック原料を発見 NASA
カッシーニが撮影したタイタン=NASA提供
米航空宇宙局(NASA)は、土星最大の衛星タイタンで、プラスチック製品の原料となる炭化水素プロピレンを発見したと発表した。地球以外の天体からプラスチックの原料が見つかったのは初めて。9月30日付の米天文学会誌に掲載された。
地球上では、プロピレンは主に石油から生産され、食品の保存容器や自動車のバンパーなど、身近な製品に使われている。
NASAは、無人探査機「カッシーニ」に搭載した赤外線分析計を使って、タイタンの大気を観測。検出した波長の特徴から、下層に微量のプロピレンが存在することを突き止めた。担当者は「タイタンの大気にはさらに多くの化学物質が存在するという確信を強めた」としている。
タイタンの大気にはメタンや窒素が含まれているが、より複雑な構造を持ったプロピレンの検出は難航していた。【大場あい】毎日新聞 2013年10月01日 13時22分
0 件のコメント:
コメントを投稿