2013年10月28日月曜日

化石の神経網光らせ特定


化石の神経網光らせ特定 5億年前の節足動物、海洋機構など成功
アラルコメネウスの化石の頭部分。白く光っている場所が神経(ニコラス・ストラウスフェルド米アリゾナ大教授提供)
 約5億2千万年前のカンブリア紀前期の海にいた動物の化石で、神経のネットワークを光らせて示すことに海洋研究開発機構や米アリゾナ大などのチームが成功し、英科学誌ネイチャーに発表した。
 動物は節足動物の仲間の「アラルコメネウス」。神経網構造の特徴から現在のサソリやクモ、カブトガニといった鋏角類の祖先だと分かった。
 動物が生きていたときに神経があった部分には、化石になってからも鉄などの金属が沈着していることに注目。エックス線でこれらの金属を光らせながら、化石内部を撮影できるコンピューター断層撮影(CT)を組み合わせた。
  頭の先端に幅0・7ミリの目が4個あり、ここから前大脳と呼ばれる器官に視神経が伸びる。この間にあるこぶ状の神経細胞の塊が、サソリなどと同じでアラル コメネウスは2つあった。前脳が食道の上に位置する点も共通していた。化石は中国雲南省で発見。長さ約3センチで、海の中を泳いだり、海底をはったりして いたとみられる。2013.10.28 09:00 産経ニュース

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