最近、ピアニスト・ボーカリストとして活躍中という今村直子さんの存在(http://imamusic.exblog.jp/)を知る機会があった。彼女のブログから許可を得て、以下を紹介したいと思います。
山男達の歌声に心動いた
土曜日、高校の同期生が所属する、北大山とスキーの会(北海道大学山スキーの会のOB会)の迎雪会というパーティーに演奏者として呼ばれ、参加しました。
場所も探しているようだったので、音楽仲間が10月にオープンした「高円寺Reef」を紹介し貸切パーティーにしたお陰で、マイハウスのように気が楽にできました。
30名ほどの30~70代のメンバー、みな、山男らしいイイ顔で、私の亡き父と学徒友人達の交流に似たものを感じ、嫁ぎ先が芸術一家だったのでこの雰囲気にひたるのは30年ぶりくらい。どこかバンカラ浪漫が漂い、気持ちよかったです。
会は、まず、先月突然山で遭難し亡くなった(たぶん私より上の)同僚の追悼のための黙祷から始まりました。たった一人で山へ行った友人を思い、自分に声をかけてくれたら一緒に行ったのに、それが悔やまれる、と同期らしいメンバーが言っていました。
やがて、普通は「カンパーイ」と言う場面で、音頭とりの一人が 「シー!」と言うと皆が「ハイル!」・・・それを三回大声で続け「シー!ハイル!シー!ハイル!シー!ハイル!」とやります。(因みにシーハイルとは、ス キー万歳という意味だそう。)
しばらく歓談して私のライブ30分。ついつい「エーデルワイス」「ダニーボーイ」など、山っぽい曲を選んでしまい、やっぱり 皆さん知っていて、唱和してくれました。
山では歌詞など見ていられないからか、みんな歌詞を暗記していて、びっくり!
そして、先輩達から伝わる歌、「山の大尉」「ローレローレ」「山の四季」「ぼくらの故郷」「スキーの寵児」「Wandervogelslied」「岳人の歌」「遥かな友に」 など(聴いたこともないメロディーや歌詞)に即興の伴奏をつけてみんなで大声で歌い(合唱の時もあった)、最後に追悼の気持ちを込めて、私の「千の風になって」で終わった。聴きながら涙ぐまれる方もいらした。
山の歌、山を愛する人々は、素晴らしい。声を出し、歌うことで絆や元気が生まれる。そして歌の内容や、それが歌われる状況(山小屋やテントの中、自然の中での休憩地点、こんなふうに酒宴で、など)を思うと、初めて体験するこの「山男文化」にはてしなく奥深いものを感じ、感動した。
あの一面銀世界の中、スキーで滑走してくる時感じるもの、トイレなしシャワーなしの山小屋での過ごし方の粋なルー ル、自然を相手に険しい山を登るマナーやものの考え方・・・想像するだけで世界観が変わる。この感動を、なんとか息子達やその友人に伝えたい、と思った。
http://imamusic.exblog.jp/blog.asp?iid=&acv=&dif=&opt=2&srl=9069099&dte=2008-12-16+12%3A15%3A46.000
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