2008年11月12日水曜日
足がつる 2/2
こむら返りの続編です。
西洋医学的な対処法
西洋医学では、筋肉の緊張状態や痙攣の対策に筋弛緩薬を使います。ビタミンEやマグネシウムのサプリメントを飲むと起きにくくなりますが、即効性はありません。
整形外科では、特定の病気や原因が見あたらなければ、足の筋肉を伸ばすストレッチを指導し、それでも効果がなければ、神経と筋肉の伝達を遮断する「筋弛緩薬」などを処方します。
発作後の痛み、筋肉の硬い感じに対しては、軽く温めて、マッサージするとよい。
就寝中の足の痙攣の予防法としては、足が冷えると良くないので、就寝前に風呂に入り、ふくらはぎのマッサージ、ストレッチ(ア キレス腱をゆっくり伸ばす動作など)をすると有効です。
また、夜間発生する原因として、布団の重みで膝が伸び、足が下向きになって、その状態でふくらはぎの筋肉が緊張して、こむら返りが起こる場合もあります。その場合は、軽い布団に交換したり、膝の下に枕を入れて少し膝を曲げて眠るようにするのも良い方法です。
<予防法?>
こむら返りの予防は、筋肉を疲労させないことです。筋肉が疲れてきたら、軽いリンパマッサージなどで疲労を取ります。また、神経の伝導はナトリウム、カリウム、カルシウムといった電解質(イオン)によりますから、スポーツドリンクや果物(バナナはカリウムに富む食べ物)をとります。
普段から適度にカルシウムを摂り、よく日にあたり、そしてふくらはぎを保温しておくことが重要です。また、足を冷やさないことや、ホットミルクを眠る前に一杯飲んでおくとカルシウム不足による痙攣は避けられます。
ふくらはぎが痛い時は安静に心がけながら、座りっぱなしの仕事の合間に、足首を回したり、ふくらはぎをさすってマッサージしたり、血行を良くする運動がお勧めです。
マグネシウム
マグネシウムは、細胞の活動に必要なカルシウムやカリウムが出入りできる状態にする働きを持っています。そのため、マグネシウムが不足すると、筋肉が過敏になってしまいます。
マグネシウムの筋肉弛緩作用は昔から認められており、多量を静脈から投与すると、妊娠中の子宮収縮や、妊娠中毒を緩和することが知られています。
マグネシウムを1回量400mgとして1日2~3回とるのが理想です。ちなみに、マグネシウムを摂りすぎると下痢になるので要注意です。
クエン酸やホウ素はマグネシウムの吸収を良くします。
マグネシウム: 素干しワカメ、かぼちゃ、アーモンド、ひじき、しらす、なまこ
クエン酸: 梅干、酢、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、モモ、キウイ、イチゴ、メロン、パイナップル
ホウ素: 寒天、りんご、梨、ぶどう、桃、ピーナッツ、わかめ
ビタミンE (トコフェノール)を400IU以上、摂取することで、こむら返りが減ります。
ビタミンB1
ビタミンB1が不足すると筋肉が疲労しやすくなり、さらに神経の働きも低下します。
筋肉疲労も神経の異常も筋肉の痙攣を起こす可能性がありますから、ビタミンB1の不足には注意しましょう。
ビタミンB1は牛乳や卵、豚肉、豆類などに含まれています。
タウリン
アミノ酸の1種に分類されるタウリンという物質は、人間の体内で合成されて運動とともに消費される事がわかっています。このタウリンの不足も筋肉を疲れやすくさせて、運動能力の低下や足がつるという現象を起こすと言われています。
タウリンを豊富に含む食品としては貝類や魚、イカやタコなどの海産物が代表的です。
以下を参考に概略をまとめてみました。
http://asi-turu.sblo.jp/article/2384651.html
http://www.kirindo.com/medical/choujin.html
http://kobe-haricure.net/health/e55.htm
http://www.know-dt.com/SuppleARC/nutri/020_cramps.html
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