えっ!?凍結した魚から稚魚誕生 絶滅危惧種、保存に期待
*凍結したニジマスの生殖幹細胞から生まれた稚魚(東京海洋大提供)
凍結したニジマスから卵子や精子のもとになる生殖幹細胞を取り出し、別の種類のヤマメの体内で育てて人工授精することでニジマスの稚魚を誕生させることに成功したと、東京海洋大のチームが英科学誌電子版に2日発表した。
生息環境の悪化などで希少種が絶滅しても、近い種を利用して復活させることができる技術。チームの吉崎悟朗教授は「絶滅危惧種の魚の凍結バンクをつくり、将来よみがえらせることができるようにしたい」と話している。
チームは生きたニジマスや死んだ直後のニジマスをマイナス80度で凍結。1週間~3年間保管した後で、精巣に含まれる生殖幹細胞を取り出し、ヤマメの稚魚の腹に移植して2年間育てると、卵子と精子をそれぞれ持った成魚になった。取り出した卵子と精子を人工授精するとニジマスの稚魚が生まれた。2015.11.2 22:04 産経
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