2014年11月18日火曜日

彗星大気から有機物

彗星大気から有機物…「ロゼッタ」着陸機が検出
 
欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」の小型着陸機が降下した彗星で、有機物が検出されたと、小型機を管制するドイツ航空宇宙センターが発表した。
 彗星から吹き出したちりから有機物が見つかった例はあるが、今回は初めて彗星の大気から検出された。彗星は惑星をつくる原材料と考えられており、有機物の種類が分かれば、生命の起源を探る手がかりが得られる可能性がある。

 小型機「フィラエ」は13日未明に「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」に着陸したが、15日に内蔵電池が切れて休眠状態になった。しかし、この間に地表や大気の初期観測は終えており、ロゼッタ経由でデータを地球に送信した。解析の結果、彗星の地表付近にわずかに存在する濃度の薄い大気から有機物が検出された。センターで有機物の種類を分析している。


 過去の観測では、米航空宇宙局(NASA)の探査機「スターダスト」が2006年に持ち帰った「ビルト2彗星」のちりから、アミノ酸が見つかっている。20141118 2029分 読売

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