コロンブスの船を「発見」か、500年前に沈没
(CNN) ハイチ沖の海底で2003年に見つかった沈没船が、1492年に沈没したクリストファー・コロンブスの「サンタマリア号」だった可能性が強まったという。米国の研究者らが13日に明らかにした。確認されれば考古学的に極めて貴重な発見になるとしている。
サンタマリア号はコロンブスが率いていた船団の旗艦船で、1492年8月にスペインを出港し、同年10月にハイチの北岸沖で座礁、沈没した。コロンブスは残る2隻で翌年1月にスペインに帰国した。
海底探検家バリー・クリフォード氏(68)率いるチームは2003年、この記録と一致するハイチ沖の海底で沈没船を発見。だが当時の考古学調査では、沈没船の大砲はサンタマリア号のものとは異なると判断された。
しかしクリフォード氏は2年前、コロンブスの時代に使われていた大砲について調べた結果、2003年に発見した沈没船の大砲の特徴と一致することに思い至ったという。
そこで数週間前に専門家チームを率いて現場へ戻り、改めて沈没船の計測や写真撮影を行った。その結果、「細部に至るまで(サンタマリア号と)一致した。
数カ月以内に考古学的な検証も行う予定だが、ついにその場所を発見したと強く確信している」と話す。
大砲などの一部はなくなっていたが、船体は同じ大きさで、現場から見つかった石も、サンタマリア号が建造されたスペインの石と一致するという。
米インディアナ大学の考古学者チャールズ・ビーカー氏も、かなり有力な証拠があるとの見方を示し、「バリー氏は1492年のサンタマリア号を発見したのかもしれない」と語った。
今後は同船がサンタマリア号かどうかを確認するため、考古学的調査を予定している。クリフォード氏によると、船体は大部分原型をとどめており、ハイチ政府の協力が得られれば引き揚げも可能だという。2014.05.14 Wed posted at 10:14 JST
0 件のコメント:
コメントを投稿