超高精細の宇宙望遠鏡打ち上げ、銀河の立体図作成へ
(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)は19日、超高精細カメラを搭載した宇宙望遠鏡「ガイア」を仏領ギアナから打ち上げた。銀河系の精密な立体地図を作成し、宇宙の起源と進化にまつわる謎の解明に役立てたい意向だ。
設計と製造を手がけたアストリウム社によると、ガイアはこれまで打ち上げられた中で最大の宇宙望遠鏡で、10億ピクセルのカメラを搭載。1000キロ離れた距離から人の毛髪1本の幅を判別できるほどの性能をもつ。
この望遠鏡を使って銀河系にある10億個の恒星までの正確な距離を測定し、精密な3次元地図の作成を目指す。銀河系に存在する恒星は少なくとも1000億個と推定される。
さらに、銀河系の先にあるクエーサーや、太陽系内の彗星や小惑星といった天体も観測するほか、太陽系外惑星の探査にも役立てる。
建造費は約4億ユーロ(約570億円)、打ち上げや5年間のプロジェクト運営コストを含めた予算総額は7億4000万ユーロ(約1053億円)。アストリウム社はさらに、太陽系外惑星の大気を調べる研究にも取り組んでいるという。2013.12.20 Fri posted at 11:26 JST
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