高さ200キロ、衛星エウロパから噴き出す水を観測 NASA
米航空宇宙局(NASA)は12日、木星の衛星エウロパを覆う氷の表面から約200キロの高さまで水が噴き出したのをハッブル宇宙望遠鏡で観測し
たと米科学誌サイエンスに発表した。氷の下に広がっている海の水が、木星の引力によるゆがみでできた氷の隙間から噴き出したらしい。
NASAは、小惑星などによって運ばれた有機物がエウロパの海で生命に進化した可能性もあるとみており、新たな探査構想に意欲を示している。
ハッブル望遠鏡は2012年末にエウロパの南極近くから蒸気のようなものが立ち上るのを観測。データを分析すると水を構成する酸素と水素が主成分で海の水が隙間から噴き出したと結論付けた。水は凍って表面に落下したとみている。
将来の探査では分厚い氷をドリルで掘り進むことが必要と考えられてきたが、NASAのチームはこうした隙間を狙うことで容易にサンプルが手に入るのではと期待している。(共同)2013.12.13 10:23 産経ニュース
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