2010年7月22日木曜日

「超巨大」恒星を発見 太陽の1000万倍の明るさ

「超巨大」恒星を発見 太陽の1000万倍の明るさ

タランチュラ星雲に超巨大な恒星を発見 (C) ESO


(CNN) 銀河系から16万5000光年離れた星雲の中に、太陽の1000万倍の明るさを持つ巨大な恒星が見つかった。質量は太陽の約265倍と観測史上最大だという。英シェフィールド大学などの研究チームが英天文学誌に発表した。
研究チームはチリにある欧州南天天文台の巨大望遠鏡で2つの星団を観測し、大マゼラン雲の中にあるタランチュラ星雲に、超巨大な恒星を発見した。

 この恒星の現在の質量は太陽の約265倍、誕生時には太陽の約320倍あったとされ、これまでの上限と考えられてきた150倍を大幅に上回る。こうした恒 星の質量は誕生時の方が大きく、年月を経るに従って減少する。超巨大恒星は誕生から100万年以上が過ぎて中年の時期に差しかかっており、あと数百万年で 爆発して超新星になる見通し。ただし遠く離れた地球からはその様子は分からないだろうという。
 研究チームを率いるポール・クロウザー教授(天文学)は「これほど巨大な恒星は非常に稀であり、記録がすぐに破られることはないだろう」と話している。
今回観測した恒星の中には表面温度が4万度と、太陽の7倍を超すものも複数あった。
2010.07.22 Web posted at: 15:10 JST Updated - CNN

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