アステ望遠鏡がとらえたモンスター銀河(赤色)=国立天文台提供
「怪物銀河」が30個、115億光年先に群れ発見…東大など
115億光年先の宇宙で、一般的な銀河の1000倍の速さで星を生み出す巨大な「モンスター銀河(怪物銀河)」が群れ集まる様子を、国立天文台と東京大などの研究チームが、南米チリの電波望遠鏡「アステ」を使って世界で初めて観測した。
7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
モンスター銀河は、年間数千個もの星を生み出し、地球を含む銀河系より数倍重い。これまで個別の観測例はあったが、今回はみずがめ座の方向で30個を撮影することに成功した。
モンスター銀河は、大量のガスやちりに覆われているため、可視光や紫外線では観測できず、電波望遠鏡でのみ観測できる。
国立天文台の田村陽一研究員は「モンスター銀河の分布が初めてわかり、今後の研究で銀河の進化過程に迫りたい」と話している。(2009年5月7日14時40分 読売新聞)
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