【ジカ熱】蚊がウイルスを媒介
胎児の小頭症との関連の疑い 厚労省も注意呼びかけ
ジカ熱は、デング熱や日本脳炎などを引き起こすウイルスの仲間である「ジカウイルス」をもつ蚊に刺されることで感染する。
ウイルスを媒介するのは、ネッタイシマカや、日本にも北海道を除く地域に生息するヒトスジシマカで、人から人へは感染しない。
国立感染症研究所によると、これらの蚊に刺されて3~12日で発症するとされ、発熱や発疹、筋肉痛などの症状が出る。ワクチンや治療薬はないが、症状は軽く2~7日で治り、後遺症もほぼない。感染しても症状が出なかったり気づかなかったりすることも多い。
2015年以降、南米を中心に流行し、ブラジルでは胎児が小頭症と確認された妊婦の羊水からジカウイルスの遺伝子が検出されるなど、ウイルスと胎児の小頭症の関連が疑われている。妊婦が感染すると胎児も感染するためとされるが、「メカニズムは分かっていない」(厚生労働省)という。
日本国内では平成25年以降、フランス領ポリネシアとタイから帰国した日本人3人が、現地で蚊に刺され帰国後に発症した。今夏のリオデジャネイロ五輪で南米との行き来が増えることが予想されるため、厚労省は今月、妊婦はなるべく南米への渡航を控えるよう呼びかけを始めた。2016.2.1 05:30 産経
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