全身に羽毛の新種恐竜 シベリア南東部の地層から発見、全長1.5メートル
全身に羽毛が生えた恐竜「クリンダドロメウス」の想像図(研究チーム提供)
ロシア・シベリア南東部の地層から頭や胴体など全身に羽毛が生えた全長1.5メートルほどの小型の新種恐竜の化石を発見したと、ベルギーなどのチームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。恐竜は「竜盤類」と「鳥盤類」に大別され、これまで羽毛は、鳥の祖先の恐竜を含む竜盤類で主に見つかっていた。発見された恐竜は原始的な鳥盤類のため、チームは「全ての恐竜に羽毛があったのかもしれない」と推測している。
チームは1億6千万年前ごろとみられるジュラ紀の地層から六つの頭骨と数百個の骨を見つけた。頭に長さ約1センチ、胴体に長さ2~3センチの針状の羽毛があったほか、前後の脚には、現代の鳥に似た構造の長さ約1センチの羽毛があった。前脚は短く長い尾にはうろこがあった。あごや骨盤の骨の特徴から新種と判断、発見した地名にちなみ「クリンダドロメウス」と名付けた。
真鍋真・国立科学博物館グループ長は「恐竜は羽毛を持つことで体温を高めに保ち繁栄に有利だった可能性がある」と話している。2014.7.25 08:44 産経ニュース
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