2010年2月5日金曜日

植物状態でも意思疎通…認知能力あるかも

大変気になる記事です

植物状態でも意思疎通…認知能力あるかも
 【ワシントン=山田哲朗】植物状態と診断された患者の中に、認知能力が残っている人がおり、特殊な装置を使えば周囲と意思疎通ができる可能性があるという研究結果を、英ケンブリッジ大などが3日付の米医学誌に発表した。
 意思疎通できないという前提で行われてきた患者に対する医療を考え直す必要がでてくるかもしれない。
 同大学の医師らは、頭部の外傷などで、周囲の呼びかけに反応がない「植物状態」と診断された23人を、脳の活動部位を可視化する機能的磁気共鳴画 像(fMRI)装置で調べた。「テニスをしている」「自宅の中を歩いている」などの場面を想像するよう呼びかけたところ、4人で健常者と同じ脳の活動パ ターンが繰り返し現れた。

 特に2003年の交通事故で植物状態になったベルギー人男性(29)は、「兄弟がいるか」「父親の名前はトーマスか」など六つの質問に対し、異なる場面を想像することで「イエス」か「ノー」を答えてもらったところ、5問で正しい回答が返ってきた。
 研究チームは「将来、患者にどこか痛みがないかfMRIを使って聞くことが可能になる」と指摘。一方、専門家の中には「患者に死にたいか尋ねたらどうなるのか」と、新技術の慎重な応用を求める声も出ている。(2010年2月5日11時17分 読売新聞)

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