“ワルシャワの日本人形”戦争を記憶し、伝える (岩波ジュニア新書 636)" 田村 和子著
友達の友達の著作と云うつながりで、この本の存在を知った。
最近、ことのほか涙腺が緩んできてはいるが、いくつかの場面で涙が止まらなかった。
十数年前になろうか、ひょんなきっかけでポーランドの先生との交流が生まれ、2度3度ポーランドを訪れる機会があった。
聞き覚えのある土地名、建物名を確認し、彼らの祖国愛、親日家ぶり、旧市街の復興のいきさつ、ショパンの生家、心臓の埋められている教会の柱、オペラ鑑賞等々にいたく感動したことを思い出した。
当時、先生はいろいろなことを訴えたかったのではないかと、この期に及んで悔やまれる。旧宮殿におけるプライベートコンサートである小じんまりしたロマニューク?(Jerzy Romaniuk)の演奏会が心に響き、あんまりよく知らないポーランドの歴史を思いながら、不思議と涙していた自分を思い出した。
当時この本が出版されていれば、先生との会話の展開も深く、さらに印象深いものになっていたかも知れない。「日本人形」を見に行けたらいいと思う。
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