2009年12月8日火曜日

宇宙のチョウ、浮けど飛べず 宇宙ステーションで実験

宇宙のチョウ、浮けど飛べず 宇宙ステーションで実験
国際宇宙ステーションで、成長して飛べるかどうか調べられているオオカバマダラ=米カンザス大などの研究チーム提供

 【ワシントン=勝田敏彦】米カンザス大などのチームが、無重力状態の国際宇宙ステーション(ISS)でオオカバマダラと呼ばれるチョウを飛ばす実験をしたら、うまく飛べないことがわかった。
 実験は、無重力でもチョウの幼虫がちゃんと成虫に成長し、飛べるかどうかなどを確かめるのが目的。チームは11月16日打ち上げのスペースシャトル・アトランティスに幼虫3匹を載せてISSに送った。
 3匹はさなぎを経て、見たところ地上と変わらない成虫に成長した。だが、無重力のかごの中で浮いていることはできるものの、羽ばたいて飛ぼうとすると、壁にぶつかるばかりでうまく飛べないことがビデオで確認された。無重力が何らかの影響をしているらしい。
 ISSでは昨年3月、土井隆雄飛行士がブーメランを飛ばす実験をしており、地上と同じようにちゃんと手元に戻ってきた。  2009年12月7日17時1分 朝日

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