115億光年先、銀河の源か…形成過程の解明へ成果
*115億光年先の宇宙で見つかった、網状のガスの広がり(青色で示されている部分)=理化学研究所提供
115億光年先の宇宙で、複数の銀河やブラックホールの源になったとみられる網状のガスの広がりを見つけたと、理化学研究所や国立天文台などの国際チームが4日、米科学誌サイエンスで発表した。銀河などの形成の過程を解明することにつながる成果だという。
銀河やブラックホールは、水素などのガスが供給されることで成長する。理論からは、広範囲にガスの供給源となる網のような構造があると考えられていたが、網状のガスが発する光は弱く、見つかっていなかった。
チームは、米ハワイ州にあるすばる望遠鏡や、チリにある欧州南天天文台の望遠鏡などを使った観測結果から、みずがめ座の方角に、縦450万光年、横300万光年の領域で網状に広がる水素ガスを確認。この広がりに沿うように、銀河やブラックホール計18個が形成されていた。
チームの梅畑豪紀ひでき・理研基礎科学特別研究員(銀河形成)は「観測したものは、銀河などにガスを供給する大きなネットワークと言える。あるはずのものがようやく見つかった」と話す。2019/10/05 10:29 読売
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