笑いの効用
人生でもっともむなしかった日は、笑わなかった日である(シャンフォール)
笑いとは、地球上で一番苦しんでいる動物が発明したものである(ニーチェ)
生き物の中で笑うのは人間だけ。それも賢いものほどよく笑う(ユダヤの格言)
世界をキリスト教文明圏、イスラム教文明圏、中華文明圏などに分類したサミュエル・ハンチントンは、日本について「他の文明圏のように多数の国々によって構成される文明圏には属さず、日本一国でひとつの文明圏である」との持論を展開している。
そのような日本、笑いひとつとってもいろいろと豊かな表現がある、日本語には笑いに対する繊細な感覚がある。必ずしもすべてが日常的に使われているわけでもないが、たとえば:大笑い、失笑、冷笑、含み笑い、哄笑(こうしょう)、侮笑、爆笑、高笑い、微笑、談笑、嘲笑、歓笑、引き笑い、轟笑、照れ笑い、誹笑、嬌笑、苦笑い、馬鹿笑い。
さらに、「山笑う」という表現、これは俳句における春の季語で、春の山の草木がいっせいに若芽を吹く様子を言う――とのこと。
笑いは健康にも心にも良い効果を与えることが知られています。人や赤ちゃんの笑顔を見ると、とても心が和みます。思いっきりお腹の底から笑ったときは気持ちがすっきりします。自分にも周りの人々にも、心を和ませ、元気を与えます。
人間関係の潤滑油にもなります、相手をほっとさせます、気持ちをリラックスさせます、自分自身の気持ちも落ち着きます。
また、「脳の活性化」「免疫力の強化」「運動能力の向上」という効果があることが認められています。「笑う」ことで自然に腹式呼吸ができます。腹式呼吸で酸素が脳にゆき渡り、自然に、また意識して大きな声で笑うと、それが「脳の活性化」につながるといいます。
「笑う門には福来る」ということわざがありますが、まさに笑いは百薬の長といえます。実際、笑いはさまざまな病気治療に役立つことが科学的にも証明され、医療現場にも取り入れられるようになってきました(詳細は略)。
おもしろいことに、「笑い」の健康効果は「作り笑い」でもあるということです。心からの笑いでなくても、「笑う」という行為自体が身体によいということです。笑うフリ(動作)をするだけでも「笑いの効用」があるそうです。
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